2007年12月03日
海を守って恵みを増やそう・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はある海洋保護区の話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
30 November 2007 BBC News
研究者達は海洋保護プロジェクトを始めた4箇所の地元住民にインタビューを重ね調査し、乱獲が減り収入が増えているという結果の報告書
(Nature's Investment Bank)を作成したそうです。
海洋保護区は Vrije Universiteit in Amsterdam(アムステルダム自由大学) の経済学者率いる科学者達によりフィジー、インドネシア、フィリピン、ソロモン諸島に設置されました。この保護区は魚資源の保持が目的ですが、地元住民の漁は許可されます。しかし魚の産卵や子育てが行われる場所での漁やダイビングなどは禁止されています。
アメリカの環境保護団体 Nature Conservancy の政策顧問である
Craig Leisher 氏によると地元住民は初めいわゆる "no-take zones" の設置には懸念を表明しており自分達の重要な漁場を失うのではないかと心配していたといいます。
しかし2、3年の内に保護区の内2箇所では魚の数が劇的に増えたと語ります。地元の村に利益が上がるのにそう時間はかからなかったとのこと。
健全な生態系が戻ったことで観光事業も整えられつつあり、南東アジアのいわゆるコーラル・トライアングルは大きな可能性を秘めていると彼は語ります。いくつかの地域では増加した収入で水のタンクや公衆トイレなどのインフラストラクチャーを改善できたところもあるそうです。
これらの地域は保護地区を設ける前は危機的状況だったそうです。次第に漁獲が減少し、人々は以前と同じ量の魚を求めてより遠く新しい場所へ出て行かなければならない状態でした。
Leisher 氏は、この報告書をまとめたのは、なぜこの保護区プロジェクトが成功したのかを学びその要因を探るためだとしています。すべての努力の鍵は人々にこの計画は利益をもたらすもので負担になるものではないととにかく理解してもらうことだと彼は語っています。
◆◇◆
コーラル・トライアングルはインドネシア東部からパプア・ニューギニア、フィリピン、マレーシアにかけての海域のことで、世界中の海の中でも最も豊かな生物を誇る地域であるとのこと。爆発物や毒物を使った漁で魚の激減が叫ばれている地域でもあります。温暖化によるサンゴ白化現象も増加しているという話もあり、何とかいいほうに回復してほしいと思う次第です。
バリ絵画(魚)
波照間島のハマヒルガオ
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
30 November 2007 BBC News
研究者達は海洋保護プロジェクトを始めた4箇所の地元住民にインタビューを重ね調査し、乱獲が減り収入が増えているという結果の報告書
(Nature's Investment Bank)を作成したそうです。
海洋保護区は Vrije Universiteit in Amsterdam(アムステルダム自由大学) の経済学者率いる科学者達によりフィジー、インドネシア、フィリピン、ソロモン諸島に設置されました。この保護区は魚資源の保持が目的ですが、地元住民の漁は許可されます。しかし魚の産卵や子育てが行われる場所での漁やダイビングなどは禁止されています。
アメリカの環境保護団体 Nature Conservancy の政策顧問である
Craig Leisher 氏によると地元住民は初めいわゆる "no-take zones" の設置には懸念を表明しており自分達の重要な漁場を失うのではないかと心配していたといいます。
しかし2、3年の内に保護区の内2箇所では魚の数が劇的に増えたと語ります。地元の村に利益が上がるのにそう時間はかからなかったとのこと。
健全な生態系が戻ったことで観光事業も整えられつつあり、南東アジアのいわゆるコーラル・トライアングルは大きな可能性を秘めていると彼は語ります。いくつかの地域では増加した収入で水のタンクや公衆トイレなどのインフラストラクチャーを改善できたところもあるそうです。
これらの地域は保護地区を設ける前は危機的状況だったそうです。次第に漁獲が減少し、人々は以前と同じ量の魚を求めてより遠く新しい場所へ出て行かなければならない状態でした。
Leisher 氏は、この報告書をまとめたのは、なぜこの保護区プロジェクトが成功したのかを学びその要因を探るためだとしています。すべての努力の鍵は人々にこの計画は利益をもたらすもので負担になるものではないととにかく理解してもらうことだと彼は語っています。
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コーラル・トライアングルはインドネシア東部からパプア・ニューギニア、フィリピン、マレーシアにかけての海域のことで、世界中の海の中でも最も豊かな生物を誇る地域であるとのこと。爆発物や毒物を使った漁で魚の激減が叫ばれている地域でもあります。温暖化によるサンゴ白化現象も増加しているという話もあり、何とかいいほうに回復してほしいと思う次第です。
バリ絵画(魚)
波照間島のハマヒルガオ
Posted by うおみ at 14:34│Comments(0)
│お魚ニュース
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