オレンジ色の物質の謎を究明せよ・・・という話

うおみ

2011年08月10日 11:58

こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はある謎の物体の話です。

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
ANCHORAGE, Alaska August 06, 2011 FOX NEWS

米国・アラスカの village of Kivalina(キバリーナ村)の港で奇妙なオレンジ色のねばつく物質が発見され人々を不安がらせているそうです。

オレンジ色の物質は港の大部分を覆い尽くしていましたが、水曜日には浜辺に漂着していました。さらに住民はこの物質が飲み水用に雨水をためるバケツに浮いていたり、屋根にまで付いているのを発見し困惑します。

金曜日までにはラグーンにあった物質は消えていましたが、地面に残ったものは乾燥してパウダー状になっていました。

サンプル採取を手伝った市議会議員の Austin Swan 氏はその物質がラグーンにある時まるでオイルのような光沢をもち、幅10フィート、長さ100フィートほどの一筋のかたまりがオレンジ色にかすかに光っているように見えたと話します。

この物質が人工物あるいは石油製品ではないかという意見もあるほか藻である可能性も指摘されています。

いずれにせよ村人たちは誰もこのような現象を見たことがなく、また年長者たちもオレンジ色のものに関する伝承など聞いたこともないと話します。

この物質の分析のためサンプルが集められ、Anchorage(アンカレッジ)の state Department of Environmental Conservation
lab(環境保全アラスカ局研究所)はじめ Fairbanks(フェアバンクス)の University of Alaska(アラスカ大学) などに送られています。

結果はまだ出ていませんが、市当局は住民にこのオレンジの物質を子供たちに触らせないよう、また水を飲むときは煮沸するように警告しているそうです。

◆◇◆
*気になる表現覚え書き*
 アラスカの小さな村に突然現れ物議をかもしているのは
    
 an orange colored substance (オレンジ色の物質)
   = orange goo(オレンジ・グー)

 と書かれています。goo は 1)ねばつくもの。2)べたべたした甘い感傷 の意味。
 1)の意味で似たような単語に sticky, gooey があります。
 ちなみに夏に人気の納豆やオクラのネバネバ感は sticky, slimy などが使われるようです。
 いずれにしてもいやなもの、不快なものというニュアンスがたっぷりです。

*気になるニュース
東日本大震災の結果巨大な氷山が誕生したことが確認されたそうです。欧州宇宙機関(ESA)の環境観測衛星「エンビサット」の画像でNASAのチームが確認したところによると震災後南極のスルツバーガー棚氷の一部が破壊され、氷山となってロス海を漂流しているとのこと。最大のものは縦9.5キロ、横6.5キロ、厚さ80メートルと推定されるそうです。

南極までの距離約1万3000キロ。自然の猛威恐るべしですね。

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