臭いをかいで密売人を根絶せよ!・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は大活躍の犬の話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
08.09.2011
DW-WORLD
ドイツ Frankfurt(フランクフルト)空港では新たな任務で犬が大活躍しているそうです。
それは密売人が持ち込む絶滅のおそれのある生物や生物由来の製品を犬が臭いでかぎ分けて、彼らの違法な取引を摘発するというものです。
このプログラムは2008年に正式に始まりました。それ以来こっそり持ち込まれた動物や製品が発見されたのは250回にも上るそうです。
飛行機が到着しスタッフによって荷物が降ろされるとそれらは税関内の特別な通路に運ばれます。手続きを済ませた乗客が荷物を待つ間が犬たちの仕事の時間というわけです。
犬の嗅覚は空港内にあるどんな特殊な装置よりも効果的だといいます。彼らは10分間で350個もの荷物をチェックすることができます。中に何かあると感じた犬はその荷物を引っかいて知らせるのです。
犬にとってそれはゲームのようなものですが、10頭のうち1頭は仕事としての自覚を持った犬がいるとのこと。German Shepherds(ジャーマンシェパード)は最も優れた嗅覚を持つとされています。
彼らがこれまでに見つけたのは rhinoceros(サイ) の角やマダガスカル島の希少な鳥の卵など多岐にわたります。違法な野生動物の取引を追跡する団体 TRAFFIC によると、EU 内での差し押さえの件数は増加の一途をたどっているそうです。例えば2001年から2005年までの間で摘発された希少なエジプトのカメの数は推定されている野生の個体数全体の13パーセントにあたるという報告があるのです。
The European Commission(欧州委員会)はこのプログラムを EU 中の国際空港に導入することを考えているといいます。すでにチェコ、イギリス、イタリア、オーストリア、スロバキアなどでは野生動物の密売を取り締まるために犬を使っており、ハンガリーでも準備中であるとのこと。
◆◇◆
フランクフルト空港で野生動物密売の取り締まりに犬を使うというアイディアは World Wildlife Fund (WWF、世界自然保護基金) ドイツがフランクフルト税関に提案し、犬の訓練を重ねて出来上がったプログラムだそうです。今後は犬が木の臭いをかぎ分けられるかを研究し希少な木で作られた製品を摘発することを考えているそうです。
*気になる表現覚え書き*
sniff (動)においをかぐ、鼻であしらう
sniff out : 見つけ出す
Dogs can be trained to sniff out specific objects.
(犬は特定の対象をかぎ分けるように訓練できる。)
contraband (名)不正貿易品、密輸品、密輸、不法取引
smuggler (名)密輸業者、密輸船
*気になる
ニュース*
ギネスブックの「世界一耳の長い犬」に認定された犬がいるそうです。米・コロラド州ボルダーで飼われる「ハーバー」です。黒毛のクーンハウンド犬で耳の長さ右34センチ、左31センチとのこと。子犬の頃は耳につまずいて階段から落ちたこともあったそうですが今やそれも減り街の人気者とのこと。
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