遠い国からやってくるウニのお味はいかに・・・という話

うおみ

2007年11月29日 12:09

こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日の主人公はウニの話です。

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
26.11.2007 Fiskeriforskning

green sea urchin (バフンウニ) の需要は年々高まりつつあり、それにともなって資源数は減少してきています。Greenland(グリーンランド) のウニを商品化することの可能性について科学者が調査に乗り出したとのこと。

Fiskeriforskning(ノルウェー漁業・水産養殖研究所) は今年グリーンランドの企業の依頼を受け、同国の選ばれた海域のウニについての調査を開始したそうです。調査内容はウニの生息域を確認して品質を査定し、商業化が可能かどうかを確定することです。

調査に当たったのは科学者 Sten Siikavuopio 氏です。彼は資源数的には問題なく品質も良いが、いくつかチャレンジしなくてはいけない問題が残っているといいます。新鮮なウニを供給するためのプラントが今のところグリーンランドにはなく道路網も十分に発達していないのです。ウニはボートで飛行場まで輸送されなければなりません。

ウニはダメージを受けやすく、ドライな状態での輸送にしろ水につけた状態での輸送にしろ霜、温度、日光などに注意し、お互いが重なりすぎないよう特別なパッケージを必要とするといいます。

もしグリーンランドのウニが輸出品になるとしたら最終目的地は日本になるだろうといいます。ウニは多くの国で販売されていますが、何といっても年間消費量が6万トン以上の日本がシェアの90パーセントを占めています。

Siikavuopio 氏とチームのメンバーの調査はウニの養殖事業や捕獲設備に関するものなども含めてかなり進んでいるとのこと。

◆◇◆
ウニといえば南仏やイタリアでも生のウニを食べるんですね。日本人しか食べないのかと思ってました。

ところでグリーンランドは北極圏にある島です。主要産業は漁業とその加工業でエビの輸出が盛んなのだとか。日本にもかなりの量が流通しているそうです(ウィキペディア「グリーンランド」より)。このウニの話は3ヵ年プロジェクトということなので3年後には近所のスーパーにグリーンランド産のウニが並ぶのかもしれませんね。それにしても世界のウニのかなりの量が日本人の胃袋に入るのってすごくないですか。









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