金魚を脅かす感染症の話
こんなニュース見つけちゃいました。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
10.4.2008
Practical fishkeeping
イギリスのペット販売店では輸入した goldfish(金魚) の中に SVC に感染して死んだ魚が発見されて選別や処分が始められているそうです。
Fish Health Inspectorate(FHI 、魚類衛生検査局) が香港の会社から輸入された金魚を抜き打ちチェックしたところ Spring Viraemia of
Carp (SVC、コイ春ウイルス血症) に感染した金魚が発見されたことを確認したとのこと。
金魚の到着は2月19日のことでしたが、その後の長い診断検査の末ウイルスが発見されたのは3月3日のことでした。その時までに、16のボックスに分けて輸入された金魚はまとめられ20件の販売業者の元へ送られました。金魚は店のストックと一緒にされ店頭に並べられてしまったのです。
同局は SVC に感染しやすい種類の魚を仕入れたすべての店舗に魚の移動制限を設け、サンプルとなる魚を回収しました。また同じところから魚を輸入した業者に対しても SVC のリスクがあることを呼びかけています。そしてコイや金魚などこの病気のために死んだ疑いがある場合はすぐに連絡するよう要請したといいます。
FHI によると輸出国の当局には SVC 感染魚の隔離と感染源を突き止める調査を行うよう連絡済みで、この調査結果が出ないうちは同じ魚の供給会社からの輸入は禁止となるだろうとのこと。コイを初め SVC に感染しやすい種類の魚を輸入、飼育、販売する場合、この病気を導入したり広めたりしないよう厳重に注意してほしいと語ります。
このウイルスに感染すると皮膚の色が黒っぽくなり目がはれ、腹部が膨らみエラの色が薄くなり、フンをひきずるようになったり、肛門が飛び出したりします。また動きが不活発になり皮膚やエラの辺りに出血がみられる場合があるとのこと。このウイルスが感染しやすいのはコイ、ニシキゴイ、金魚、Tench(テンチ、コイ科の淡水魚)、Rudd(ラッド、コイ科)、Pike(パイク)、Wels catfish(ヨーロッパオオナマズ) などです。
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SVC は1998年にヨーロッパで大流行があり特にイングランドとウェールズへの影響が大きかったそうです。
ところで中国政府はこの出来事の経過により一部生産地の金魚の輸出を規制したそうです。そのためこの方面からの金魚の入荷が止まっているようで業者は困っているとか。
コイや金魚には関係ないですがちょっと興味深い
ニュースを見つけました。京都の右京区にある仁和寺の桜は背が低く長年の謎とされていたのだそうです。ボーリング調査の結果地下2-2.5メートルより深くなると粘土質の硬い土壌で植物が育ちにくい環境だったそうで、土壌解析に当たった教授によると、幹の遺伝的特徴に土壌の特徴が加わって樹高の低い状態が維持されているのだろうとのこと。今後は遺伝子解析を進め御室桜のルーツをたどるそうです。
栄養分の足りない土でも精一杯根を張り満開の花を咲かせる桜はエライ!と思う次第です。
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