足を洗ったカメの話

うおみ

2008年04月29日 11:55

こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はやっと普通の生活を取り戻したカメの話です。

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら(恐ろしげなカメの写真が載ってます。)
28.4.2008 Practical fishkeeping

麻薬の売買に巻き込まれていたある1匹のカメがこのたび解放されて、ボストンの New England Aquarium(ニュー・イングランド水族館) で新しい生活を送れるようになったとのこと。

Fluffy は体重がおよそ20キロの Alligator snapping turtle(ワニガメ) です。彼はニューヨークの麻薬ディーラーの「用心棒」として使われ違法なドラッグの隠し場所をガードさせられていたのです。

この喧嘩っ早いカメは、今は水族館に新しくできた Killer Instincts という展示室で飼育されています。ここは世界でも恐ろしいとされる動物について来館者が学ぶことができるように作られた展示室です。

水族館のスポークスマンによると、このカメはロングアイランドでの麻薬の手入れの際に救出され、爬虫類関係の問題を取り扱う地元の機関から預かっているとのこと。

水族館の話では麻薬のディーラーが薬の隠し場所を守るために動物を使うケースが増えているそうです。ポピュラーなのは Pit Bull(ピット・ブル・テリア) や大きなヘビ(必ずしも毒蛇ではない)で、今回のようにワニガメが使われるのは珍しいとのこと。

ワニガメは成長すると体重90キロ、体長80センチにもなり、噛む力は強力で指も噛みちぎるほどです。日中は長い間口をあけてじっとしており、舌の上の小さな突起をぴくぴく動かして魚などのエサを誘いこみます。夜には魚の死体や水生植物などを掃除して回ります。またヘビやねずみ、カメ、両生類なども食べることが知られています。

◆◇◆
ワニガメは北アメリカでは最大の淡水カメだそうですが、多少小さい Common snapping turtle(ホクベイカミツキガメ) の方がより攻撃的なのだとか。カミツキガメは首が長く捕まえようとするといきなり振り向いて噛み付くことができるのに対してワニガメは首が短いためそれができないそうです。しかし何といっても体が大きく噛む力が強いのはワニガメの方で怒らせるとこちらの方が危険とのこと。
しかしまたもって生まれたそれぞれの性質を悪事に利用される動物もかわいそうだと思う次第です。

全く関係ない話題ですがちょっと気になるニュースが目に付きました。「母の日のプレゼント」贈るかどうかは男女で意見が正反対になるのだそうです。オリコンが実施したインターネットアンケートの調査によると、最も多かった回答は男性は「贈らない」、女性は「贈る」という結果だったとのこと。男性の場合は照れくさいというのもあるんでしょうね。また「贈る」派の人に対して何を贈るかを調査したところ、総合1位を獲得したのは「ケーキなどのお菓子」、2位は「洋服」という回答だったそうです。
みなさんはどちら派でしょうか。今年の母の日は5月11日ですよ。









カメの文化誌











イシガメの里











関連記事