この奇妙な魚は何だ?・・・という話

うおみ

2008年10月07日 16:32

こんなニュース見つけちゃいました。

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
October 06, 2008 The Olympian

ワシントン州 Kennewick(ケネウィク) に住む Ryan Spaniel 氏20歳はある日 Columbia River(コロンビア川) で釣りをしているときに見たこともない魚を釣り上げ仰天します。その魚は細長く茶色っぽい色でアゴにひげがあり背ビレと尻ビレが体の半ばから尾にかけてつながっていました。

彼らは初めにそれを目にしたときは sturgeon(チョウザメ) かと思ったそうです。しかしそれにしては色が変だ、とかワールドレコード級の sculpin(ハゼの類) じゃないか、など同行者は誰一人この魚について知らなかったとのこと。

熱心なアングラーである彼は父と祖父と一緒にスモールマウスバスを狙って釣りをしていました。Ryan がギジットで底を探っているときふとラインが固まります。底に当たったかと思った瞬間何かが走り出しその後しばらくファイトが続きました。やっとの思いでボートの近くまで引き寄せましたが本当のところは引き上げたくなかったとのこと。誰もそれが何なのか分からなかったからです。

3人はその魚の正体を突き止めようとすぐに岸に引き返し Sportsman’s Warehouse で尋ねます。するとその魚は burbot(カワメンタイ) であることが判明したのです。

カワメンタイは冷たい水に住む肉食魚でコロンビア水系の深い湖ではその生息が確認されています。州にある最大記録は2004年に Pend
Oreille County(ペンドオレイレ郡) Bead Lake(ビード湖) で捕獲されたおよそ8キロのものです。

Washington Department of Fish and Wildlife(ワシントン州魚類野生動物局) の魚類生物学者 Paul Hoffarth 氏はこれは Tri-Cities(トライ・シティズ) で捕獲された初めてのカワメンタイではないかと語ります。Spaniel 一家は彼らが釣り上げた魚が体長約88センチ、重さ約4キロ、推定年齢およそ14歳のその周辺では珍しい魚であることを知ります。

Hoffarth 氏は実際川に住んでいるカワメンタイがいるのかは疑わしいといいます。もしコロンビア川に生息しているのであればチョウザメ釣りの人々によって捕獲されているのではないかと考えているのです。今回捕獲されたカワメンタイはダムが水を放流した際に下流に流されてきてしまったものかもしくはタービンの間をすり抜けて泳いできたのではないかというのです。タービンの翼部は広くゆっくり回転しているのでたいていの魚は生き残ることができると彼は語っています。

◆◇◆
釣り好き Ryan 青年は大学で生物学を専攻しているそうでこの珍しい大物をゲットできてとても嬉しいと語っています。この魚ははく製にして Sportsman’s Warehouse に展示したいと考えているとのこと。またいつの日かレコード・サイズのバスを釣り上げることも彼の夢であるそうです。

カワメンタイとは関係ありませんがちょっとほっとするニュースを見つけました。例年問題になっているエチゼンクラゲが今年は現れていないそうです。エチゼンクラゲは平成14年以降10月をピークに大量発生し漁業に深刻なダメージを与えていました。福井県水産試験場によると1回の定置網漁で約5000体のクラゲがかかるそうで、漁業が苦しい時期でもありこのまま出てこないでほしいと関係者の願いは切実です。しかし韓国沖などで目撃情報があり今後も注意が必要とのこと。









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