クラゲの暴走をくい止めろ!・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はクラゲの話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
June 9, 2009
Science Daily
CSIRO Marine and Atmospheric Research(CSIRO海洋大気研究所) のメンバーであり University of Queensland(クイーンズランド大学) の海洋生物学者である Anthony Richardson 博士ら研究チームの調査結果により、クラゲの暴走は人間活動と密接に関連していることが明らかになったそうです。
クラゲの大群が発生することは健康的な海の生態系の中では自然な姿といえます。しかし現状はよりシビアで、世界中でクラゲの大発生が頻発している、と博士は語ります。
近年クラゲの大発生は地中海やメキシコ湾、黒海、カスピ海、アメリカ北東部海岸そして特に極東の海岸での報告が増加しているといます。最も深刻なのは日本海に発生する巨大な Nomura jellyfish(エチゼンクラゲ) で、このクラゲは成長すると直径2メートルに達し、重さは200キロにもなります。
Richardson 博士はクラゲの暴走の原因を魚の乱獲と肥料や下水などから流れ込む過分の栄養素による富栄養化のためだと発表しています。普通は魚とクラゲがエサとなるプランクトンを競い合ったり、クラゲをエサとして食べることでその数が急増することはありません。しかし魚の乱獲によりそのバランスが崩れてしまうのです。例として博士は Namibia(ナミビア) の海を挙げています。ここではイワシを乱獲したために生息数が激減しその代わりクラゲが優占種となってしまったのです。
さらに排水に含まれる窒素とリンが赤潮の原因となり、低酸素のデッド・ゾーンが形成されることも原因の一つと考えられています。そこは魚は死んでしまいますが、クラゲは生き残ることが出来る環境なのです。
「海の生態系が、魚が優位な状態からクラゲが優位な状態になっていることを数多くの証拠が示しています。」と Richardson 博士は語っています。研究チームはレポートの中で、特にイワシなどのような遠洋の小魚の乱獲を減らすこと、排水を減らすこと、世界中のバラスト水やアクアリウム愛好家によるクラゲの移動をコントロールすることなどを提案しています。さらに中国などで乾燥したクラゲが好んで食べられていることも紹介しています。
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エチゼンクラゲのことを英語で Nomura jellyfish というそうですね。福井県の水産試験場長の野村貫一さんが東京帝国大学の岸上謙吉博士のところへ標本を届けて記載されたためこの名前になったのだそうです。
クラゲを積極的に食べようという話も盛り上がっているようで山形県鶴岡市立加茂水族館の
レストランではいろいろなクラゲ料理が食べられるそうです。
クラゲとは関係ありませんがこんな
ニュースを見つけました。香川県東かがわ市沖合いの瀬戸内海で、定置網に全長約3メートル30センチのアカシュモクザメがかかっていたそうです。生きていたため殺処分され徳島県内の市場に出荷されたそうですが、これほど大きなアカシュモクザメは同県では初めてとのこと。
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