ゴビーはどこへ行った?・・・という話

うおみ

2009年08月25日 16:28

こんなニュース見つけちゃいました。

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら(鮮やかな色のゴビーの写真が載ってます。)
24 Aug 2009 Powerboat-world

オーストラリアのグレートバリアリーフを研究している魚類学者は、リーフに生息する最も小さな魚が自然のシステムに起こりつつある大きな変化への警告を発していると発表しているそうです。

体長わずか25-45ミリの小さな魚 gobies(ハゼの類) は隠れるのがうまくよく探さないと見つからない魚ですが、リーフに生息する魚のおよそ半分はこの種類だと ARC Centre of Excellence for Coral Reef
Studies and James Cook University の David Bellwood 教授は語ります。

教授によると1998年にサンゴの白化が起こり広範なエリアのサンゴが大きな影響を受けました。数年後かなりの数のサンゴは復活しかつての姿を取り戻したように見えました。しかしゴビーは戻ってこなかったのです。全体的にサンゴ礁の魚種は減少したままもとに戻っていないといいます。

Bellwood 教授は一般的にリーフの中であまり重要でないと考えられている魚について20年研究を続けてきました。彼はそうした魚こそリーフの健康状態を測る指標として重要だと考えているのです。

「ゴビーはリーフの中で最もたくさんいる魚です。彼らの一生は短く、大型の魚は10年以上生きていますが、代表的なゴビーの場合寿命は100日程度です。あらゆるものがゴビーをエサとします。彼らはリーフの Tim
Tams なのです。」

教授によるとゴビーは世代交代が非常に素早いため起こりうる変化に対してとても敏感であるということができ、それはより大型の魚やウミガメなど長く生きる種類の生物よりもきわだっているそうです。

ゴビーはリーフのシステムが栄えているのか衰えているのかを教えてくれると教授は語ります。そしてゴビーが消えてしまった事実はグレートバリアリーフを初め世界中のサンゴ礁が深刻な状況に推移していることを伝えているのかもしれないと語ります。

教授はゴビーがいなくなった原因を確定することはまだできていないといいます。しかしサンゴの白化や海水の酸性化、汚染、人間活動の結果生み出される排水、海藻やオニヒトデの大発生、サンゴの病気、魚の乱獲などが気候変動と合わさってじわじわと生態系へ影響をおよぼしており、それをこの小さな魚が察知しているのではないかと考えられると話しています。

◆◇◆
保護が行き届いているような印象を受けていたグレートバリアリーフですがサンゴ礁のダメージは少しずつ進んでいるようです。農薬や肥料などの排出規制が強化されたという話もあるので人間活動が関与している部分だけでも改善してくれればいいと思います。

Tim Tams(ティムタム) はオーストラリアで定番のチョコレートビスケットでお土産としても大人気の製品。ティムタムのメーカー「アーノッツ社」の調べでいくつかユニークなデータがあるそうです。
・オーストラリアでは40パーセントの人が Tim Tam を友達や家族に見つからないよう隠している。
・オーストラリアでは3パーセントの人が Tim Tam をお風呂の中で食べている。などなど・・・


ゴビーとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。京都府亀岡市の曽我谷川で甲羅が青みがかった灰色、ハサミが白いサワガニが見つかったとのこと。丹波淡水魚研究会会長によると普通サワガニは赤っぽい色をしていますが、光の当たらない環境で育つと色が薄くなることがあるとのこと。









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