2008年04月08日
テムズ川にやって来た珍しい魚とは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
April 6, 2008 TIMESONLINE
その魚が Thames(テムズ川) 河口で発見され元気に暮らしているということは18ヶ月の間秘密にされてきました。
その魚はかつて神話の世界で海神ネプチューンの戦車を引いたと考えられる熱帯の魚で、2006年に Zoological Society of London(ロンドン動物学協会) によってコロニーが発見されました。しかしそれを保護する法律が成立するまでその存在を秘密にしておくことが決定されたのです。その魚とは Seahorses(タツノオトシゴ) でした。
科学者達はタツノオトシゴの到着を川の水がきれいになったしるしとして歓迎しました。何しろ50年前この川は急速な工業化と都市の発展による汚染で死の川であると宣言されていたのです。
テムズ川で発見された short-snouted seahorses(ショートスナウティッド・シーホース) は普通アフリカや地中海周辺で見られ、ごくたまに英国の南岸で見られることもあります。生息域は主に海草が豊富な浅い沿岸ですが、30メートルの深さの場所でも発見されることもあります。
タツノオトシゴは世界中の海でおよそ30種類いると推定されており、そのうち short-snouted seahorses とl ong-snouted seahorse(ロングスナウティッド・シーホース) の2種類が英国南岸で発見されています。まれに孤立した個体がテムズ川河口で確認されたこともありました。
昨年この2種類のタツノオトシゴの幼魚が East Sussex、 Brighton(イーストサセックス州ブライトン) のマリーナで発見され実際にタツノオトシゴがイギリス近海で繁殖していることの初めての証拠となったのです。
テムズ川での新発見はかつてヨーロッパ一汚染された川といわれていた川の浄化作戦が成功していることの証です。クリーンアップの成果はサーモンの繁殖や哺乳類の目撃情報などにも表われているのです。しかしテムズ川はまだまだ周期的な汚染にさらされる危険性があるといいます。大雨の後に下水があふれ川に流れ込むのです。政府はその対策として2019年までに下水を集めてイーストロンドンの処理プラントに流すトンネルを作るプランを立てています。
しかし環境問題専門家からは、タツノオトシゴの生息は地球温暖化に関連する生態系の変化の予兆であると指摘する声もあります。Marine Con-
servation Society(海洋保全協会) の Richard Harrington 氏は、タツノオトシゴがやって来た背後には北海とイギリス海峡の海水温がわずかだが確実に上昇している事実があるといいます。「そしてこれから私達は新しいびっくりするような種類の生物を見ることになるかもしれません。」と彼は語っています。
◆◇◆
テムズ川とタツノオトシゴというのはなんだかイメージが結びつかないんですが、1940年代後半河口近くで泳いでいる時に見かけたという話もあるようです。
水質浄化つながりでこんなニュース見つけました。埼玉県の戸田漕艇場で水質浄化と真珠養殖の一石二鳥を狙った試みがなされているとのこと。県ボート協会は戸田漕艇場の水質汚濁を何とかしようと池蝶貝を使った実験を始めたそうです。この貝はアオコや植物プランクトンをエサにし、1個で1日ドラム缶1本の水を浄化する能力を持つそうで、平成18年4月に1410個の池蝶貝がボートコースに沈められました。3月18日2個を引き上げて生育状況を確認したところしっかり真珠が出来上がっていたとのこと。実験は引き続き継続する予定で貝も新たに3000~4000個増やしたい意向だそうです。いづれは埼玉産の真珠が販売されるかもしれませんね。


とうさんはタツノオトシゴ



自然の薬箱 動物・植物・鉱物などの自然薬百科

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
April 6, 2008 TIMESONLINE
その魚が Thames(テムズ川) 河口で発見され元気に暮らしているということは18ヶ月の間秘密にされてきました。
その魚はかつて神話の世界で海神ネプチューンの戦車を引いたと考えられる熱帯の魚で、2006年に Zoological Society of London(ロンドン動物学協会) によってコロニーが発見されました。しかしそれを保護する法律が成立するまでその存在を秘密にしておくことが決定されたのです。その魚とは Seahorses(タツノオトシゴ) でした。
科学者達はタツノオトシゴの到着を川の水がきれいになったしるしとして歓迎しました。何しろ50年前この川は急速な工業化と都市の発展による汚染で死の川であると宣言されていたのです。
テムズ川で発見された short-snouted seahorses(ショートスナウティッド・シーホース) は普通アフリカや地中海周辺で見られ、ごくたまに英国の南岸で見られることもあります。生息域は主に海草が豊富な浅い沿岸ですが、30メートルの深さの場所でも発見されることもあります。
タツノオトシゴは世界中の海でおよそ30種類いると推定されており、そのうち short-snouted seahorses とl ong-snouted seahorse(ロングスナウティッド・シーホース) の2種類が英国南岸で発見されています。まれに孤立した個体がテムズ川河口で確認されたこともありました。
昨年この2種類のタツノオトシゴの幼魚が East Sussex、 Brighton(イーストサセックス州ブライトン) のマリーナで発見され実際にタツノオトシゴがイギリス近海で繁殖していることの初めての証拠となったのです。
テムズ川での新発見はかつてヨーロッパ一汚染された川といわれていた川の浄化作戦が成功していることの証です。クリーンアップの成果はサーモンの繁殖や哺乳類の目撃情報などにも表われているのです。しかしテムズ川はまだまだ周期的な汚染にさらされる危険性があるといいます。大雨の後に下水があふれ川に流れ込むのです。政府はその対策として2019年までに下水を集めてイーストロンドンの処理プラントに流すトンネルを作るプランを立てています。
しかし環境問題専門家からは、タツノオトシゴの生息は地球温暖化に関連する生態系の変化の予兆であると指摘する声もあります。Marine Con-
servation Society(海洋保全協会) の Richard Harrington 氏は、タツノオトシゴがやって来た背後には北海とイギリス海峡の海水温がわずかだが確実に上昇している事実があるといいます。「そしてこれから私達は新しいびっくりするような種類の生物を見ることになるかもしれません。」と彼は語っています。
◆◇◆
テムズ川とタツノオトシゴというのはなんだかイメージが結びつかないんですが、1940年代後半河口近くで泳いでいる時に見かけたという話もあるようです。
水質浄化つながりでこんなニュース見つけました。埼玉県の戸田漕艇場で水質浄化と真珠養殖の一石二鳥を狙った試みがなされているとのこと。県ボート協会は戸田漕艇場の水質汚濁を何とかしようと池蝶貝を使った実験を始めたそうです。この貝はアオコや植物プランクトンをエサにし、1個で1日ドラム缶1本の水を浄化する能力を持つそうで、平成18年4月に1410個の池蝶貝がボートコースに沈められました。3月18日2個を引き上げて生育状況を確認したところしっかり真珠が出来上がっていたとのこと。実験は引き続き継続する予定で貝も新たに3000~4000個増やしたい意向だそうです。いづれは埼玉産の真珠が販売されるかもしれませんね。
とうさんはタツノオトシゴ
自然の薬箱 動物・植物・鉱物などの自然薬百科
Posted by うおみ at 14:32│Comments(0)
│お魚ニュース
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
