2008年07月20日
貝よ大きく育て・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は巨大な貝の話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
July 17, 2008 Science Daily
フィリピン沖の50ヶ所以上のサンゴ礁では giant clam(オオシャコガイ) の移植プログラムが功を奏し、順調に育っているそうです。
このオオシャコガイは世界で最も巨大な二枚貝で1世紀以上も長生きし、長さは1.4メートルを超え、重さは260キロ以上にもなることが知られています。
かつてフィリピン中のリーフでこのオオシャコガイは食料やペット、骨董品取引などの目的のため乱獲され、1980年代半ばまでにその生息数が激減したのです。IUCN(国際自然保護連合) はこの貝を vulnerable(絶滅の危険が増大) に指定していました。
現在 University of the Philippines Marine Science Institute(フィリピン大学海洋科学研究所) の Suzanne Mingoa-Licuanan 博士は WWF-Philippines と共同でこのオオシャコガイの生息数を回復する試みを行っています。
一例として先月40個の大シャコガイが水漏れのないプラスチックバッグに包まれ研究所から新しい住まいとなる Batangas province(バタンガス州) Santelmo Reef に運ばれました。このリーフは WWF の助けで自然が回復し人気のシュノーケリングスポットになっている場所です。
平均体長約36センチ、重さ約10キロの40個の貝は一つ一つ丁寧にあらかじめ目星をつけられたくぼみや裂け目に据えられます。同じ区域にはすでに昨年11月102個ほどの貝が移植されており、またこれから移植を予定されている35個の貝は順調に育っているとのこと。
「11月に初めて移植した時貝の外套幕は薄い黄土色でしたが今ではエレクトリックな青や紫色をしています。これはこの場所が貝の成長に適していたということです。」と WWF のプロジェクト・マネジャー Paolo Pagaduan 氏は語ります。
オオシャコガイはリーフにとっては重要な生物で、魚やシュリンプなどの子育ての場となっているそうです。またこの貝はろ過摂食者で海水中の有機物を濾しとってエサとするため海水全体の浄化に役立っているのです。
◆◇◆
大シャコガイはその巨体ゆえに人喰い貝なんぞといわれるそうですが、意外にも歯の噛み合わせならぬ殻のかみあわせが悪いそうで大きなものだと10センチくらいは開いてしまうんだそうですね。そんなわけでダイバーがシャコガイに足を挟まれて大怪我!・・・というようなことは実際はありえないのだとか。
ちなみに食べると歯ざわりが良くとてもおいしいそうです。沖縄当たりでは同じ種類の貝が普通に食べられているようです。
シャコガイとは全く関係ありませんがこんなうらやましいニュースを見つけました。千葉県の鴨川シーワールドのセイウチ一家に氷柱4本の暑中見舞いが届けられたとのこと。この観光協会からの粋な贈り物は7年前から続けられているそうで、末っ子の1歳の「ミナ」ちゃんは氷と戯れておおはしゃぎをしているとか。この暑さでは全国の動物園・水族館で氷を抱えて放さない動物達がいそうですね。


貝 3



絶滅危惧動物百科 3

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
July 17, 2008 Science Daily
フィリピン沖の50ヶ所以上のサンゴ礁では giant clam(オオシャコガイ) の移植プログラムが功を奏し、順調に育っているそうです。
このオオシャコガイは世界で最も巨大な二枚貝で1世紀以上も長生きし、長さは1.4メートルを超え、重さは260キロ以上にもなることが知られています。
かつてフィリピン中のリーフでこのオオシャコガイは食料やペット、骨董品取引などの目的のため乱獲され、1980年代半ばまでにその生息数が激減したのです。IUCN(国際自然保護連合) はこの貝を vulnerable(絶滅の危険が増大) に指定していました。
現在 University of the Philippines Marine Science Institute(フィリピン大学海洋科学研究所) の Suzanne Mingoa-Licuanan 博士は WWF-Philippines と共同でこのオオシャコガイの生息数を回復する試みを行っています。
一例として先月40個の大シャコガイが水漏れのないプラスチックバッグに包まれ研究所から新しい住まいとなる Batangas province(バタンガス州) Santelmo Reef に運ばれました。このリーフは WWF の助けで自然が回復し人気のシュノーケリングスポットになっている場所です。
平均体長約36センチ、重さ約10キロの40個の貝は一つ一つ丁寧にあらかじめ目星をつけられたくぼみや裂け目に据えられます。同じ区域にはすでに昨年11月102個ほどの貝が移植されており、またこれから移植を予定されている35個の貝は順調に育っているとのこと。
「11月に初めて移植した時貝の外套幕は薄い黄土色でしたが今ではエレクトリックな青や紫色をしています。これはこの場所が貝の成長に適していたということです。」と WWF のプロジェクト・マネジャー Paolo Pagaduan 氏は語ります。
オオシャコガイはリーフにとっては重要な生物で、魚やシュリンプなどの子育ての場となっているそうです。またこの貝はろ過摂食者で海水中の有機物を濾しとってエサとするため海水全体の浄化に役立っているのです。
◆◇◆
大シャコガイはその巨体ゆえに人喰い貝なんぞといわれるそうですが、意外にも歯の噛み合わせならぬ殻のかみあわせが悪いそうで大きなものだと10センチくらいは開いてしまうんだそうですね。そんなわけでダイバーがシャコガイに足を挟まれて大怪我!・・・というようなことは実際はありえないのだとか。
ちなみに食べると歯ざわりが良くとてもおいしいそうです。沖縄当たりでは同じ種類の貝が普通に食べられているようです。
シャコガイとは全く関係ありませんがこんなうらやましいニュースを見つけました。千葉県の鴨川シーワールドのセイウチ一家に氷柱4本の暑中見舞いが届けられたとのこと。この観光協会からの粋な贈り物は7年前から続けられているそうで、末っ子の1歳の「ミナ」ちゃんは氷と戯れておおはしゃぎをしているとか。この暑さでは全国の動物園・水族館で氷を抱えて放さない動物達がいそうですね。

貝 3
絶滅危惧動物百科 3
Posted by うおみ at 14:56│Comments(0)
│お魚ニュース
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