2008年09月15日
これはクジラの糞なのか?・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は漂着したあやしげな物体の話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら(漂着物の写真が載ってます。)
HAMPTON September 13, 2008 dailypress.com
Richard Muller 氏は木曜日の夜バージニア州の Buckroe Beach(バックロー・ビーチ) をジョギングしている時にたくさんのカモメが群れているのを見つけます。近づいてみて彼が見たものは、なにやら怪しげな臭いにおいのする物体でした。 red-beard sponges(レッド・ベアード・スポンジ) やカブトガニ 、貝などに混ざってたくさんのやわらかそうな塊がビーチに転がっていたのです。
Muller 氏は生物海洋学の修士号を持っており30年その分野で働いていますがこのような物を見るのは初めてだといいます。
Virginia Institute of Marine Science(バージニア海洋科学研究所) の Ken Moore 教授のことろにも地元住民からこの物体についての問い合わせがたくさんきていました。教授はこの物体は "potato sponges" というカイメンの1種で、地元の人からは時折「クジラの糞」と呼ばれている生物であることを確認したのです。
もちろんこれは本物のフンではなく Chesapeake Bay(チェサピーク湾) など砂の多い場所の海底に生息する生物です。これほど大量のスポンジがビーチに打ち上げられることはこれまでなかったことだと Moore 教授は語っています。原因は9月6日に Hampton Roads(ハンプトン・ローズ) を通り抜けていったハリケーン Hanna によって海底がかき回されスポンジが海底からはがされたためだろうと考えられるとのこと。
ポテト・スポンジはカイメンの1種で湾内のあらゆる有機物を濾過し吸収して生きています。毒はありませんが教授は触らない方が懸命だと言います。スポンジに含まれる有機物にはし尿系のものや腐って様々な状態になったバクテリアなどが存在しすさまじい臭いを発しているためです。
◆◇◆
アメリカではグスタフ、ハンナ、アイクとハリケーンやら熱帯性暴風雨やらが矢継ぎ早にやって来て大変なようですね。ジョセフィンというのも発生していたそうですがどうなったのでしょうか。日本でも台風13号の動きが気になるところです。
ちなみにハンプトン・ローズというのは、バージニア州南東部の海域とそれを取り囲む陸域両方の名称(ウィキペディア「ハンプトン・ローズ」より)とのこと。
あやしげなカイメンとは関係ないですが興味深いニュースを見つけました。新江ノ島水族館で6種類の古代生物を展示しているそうです。展示されているのは生きた化石と呼ばれる「アメリカカブトガニ」や「プロトプテルス・エチオピクス」というハイギョの仲間など敬老の日にちなんで太古の昔から命をつないできた生きもの達です。展示は30日までとのこと。


海の生き物ウオッチング500 生き物別撮影ガイド付き



祖先の物語 ドーキンスの生命史 下

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら(漂着物の写真が載ってます。)
HAMPTON September 13, 2008 dailypress.com
Richard Muller 氏は木曜日の夜バージニア州の Buckroe Beach(バックロー・ビーチ) をジョギングしている時にたくさんのカモメが群れているのを見つけます。近づいてみて彼が見たものは、なにやら怪しげな臭いにおいのする物体でした。 red-beard sponges(レッド・ベアード・スポンジ) やカブトガニ 、貝などに混ざってたくさんのやわらかそうな塊がビーチに転がっていたのです。
Muller 氏は生物海洋学の修士号を持っており30年その分野で働いていますがこのような物を見るのは初めてだといいます。
Virginia Institute of Marine Science(バージニア海洋科学研究所) の Ken Moore 教授のことろにも地元住民からこの物体についての問い合わせがたくさんきていました。教授はこの物体は "potato sponges" というカイメンの1種で、地元の人からは時折「クジラの糞」と呼ばれている生物であることを確認したのです。
もちろんこれは本物のフンではなく Chesapeake Bay(チェサピーク湾) など砂の多い場所の海底に生息する生物です。これほど大量のスポンジがビーチに打ち上げられることはこれまでなかったことだと Moore 教授は語っています。原因は9月6日に Hampton Roads(ハンプトン・ローズ) を通り抜けていったハリケーン Hanna によって海底がかき回されスポンジが海底からはがされたためだろうと考えられるとのこと。
ポテト・スポンジはカイメンの1種で湾内のあらゆる有機物を濾過し吸収して生きています。毒はありませんが教授は触らない方が懸命だと言います。スポンジに含まれる有機物にはし尿系のものや腐って様々な状態になったバクテリアなどが存在しすさまじい臭いを発しているためです。
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アメリカではグスタフ、ハンナ、アイクとハリケーンやら熱帯性暴風雨やらが矢継ぎ早にやって来て大変なようですね。ジョセフィンというのも発生していたそうですがどうなったのでしょうか。日本でも台風13号の動きが気になるところです。
ちなみにハンプトン・ローズというのは、バージニア州南東部の海域とそれを取り囲む陸域両方の名称(ウィキペディア「ハンプトン・ローズ」より)とのこと。
あやしげなカイメンとは関係ないですが興味深いニュースを見つけました。新江ノ島水族館で6種類の古代生物を展示しているそうです。展示されているのは生きた化石と呼ばれる「アメリカカブトガニ」や「プロトプテルス・エチオピクス」というハイギョの仲間など敬老の日にちなんで太古の昔から命をつないできた生きもの達です。展示は30日までとのこと。
海の生き物ウオッチング500 生き物別撮影ガイド付き

祖先の物語 ドーキンスの生命史 下
Posted by うおみ at 12:09│Comments(0)
│お魚ニュース
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