2008年10月18日
マナティーの悲しい結末とは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は悲しい話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
October 15, 2008 boston.com
ケープ・コッドに迷い込んでレスキュー隊に助け出されたマナティーの
Dennis は残念ながら死んでしまったそうです。その原因が分かったとのこと。
Dennis は体の脂肪分をほとんど燃やし尽くしたようだ、と US Fish and Wildlife Service(米国魚類野生動物局)のマナティー救助リハビリテーションプログラムの Charles Underwood 氏は語ります。彼は先週土曜日 Sesuit Harbor で行われたマナティーの救助に参加しそれから検死を担当したのです。
解剖の結果 Dennis はコールド・ストレスによって死んだことが分かりました。またその症状の一つである腎不全も見つかったそうです。
マナティーのコールド・ストレス・シンドロームは冷たい水によって起こる生理学的な症状です。これまでの研究によると冷たい水はマナティーの代謝を鈍らせ、体重が減少し免疫システムも弱まるとのこと。先週港の水温は20度前後であり捕獲された時 Dennis の体温は平常時の体温よりも15度低かったそうです。
それでレスキューグループは彼を捕獲し南に移送してリハビリし生まれ故郷の海にリリースしようと決意したわけですが、残念ながら彼はフロリダのシー・ワールドへ向かうトラックで運ばれる途中日曜日に死んでしまったのです。
「もしこのマナティーをもう少し早く捕獲できていれば症状はましなものだったかもしれません。」とフロリダの US Geological Survey(アメリカ地質調査所) の生物学者 Bob Bonde 氏は語ります。彼はマナティーについて30年以上研究を続けています。「あとから考えるとこのようなコールド・ストレスにさらされた動物はすぐに移送するのではなくまずは地元の施設に入れたほうがよいのかもしれません。」
Bonde 氏は Dennis 救出の試みに拍手を送りますがこうも付け加えています。「北に迷い込んでしまったマナティーを救助するのも大事ですが、むしろもっと根本部分での保護をしてほしい。私達は生物学的見地からするとマナティーに害をなしている可能性があるのですから。」
◆◇◆
フロリダにある Save the Manatee Club という保護団体によると今年になってコールド・ストレスで死んだマナティーは Dennis も含めて19頭になるそうです。本当に環境の変化に弱い動物なんですね。過去には北に迷い込んで自力で戻ってきたマナティーもいたそうですが Dennis 君は残念でした。
マナティーとは関係ないですがこんなニュースを見つけました。金沢の石釜パン工房「マイスターハオス」というところで金箔入りのラスクが発売されたそうです。キメの細かい食感の良さと上品な甘味が特徴とのこと。発売は同店のみだそうですが今後ホテルなどでの発売も考えているとか。興味ある方試してみられては如何でしょう。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
October 15, 2008 boston.com
ケープ・コッドに迷い込んでレスキュー隊に助け出されたマナティーの
Dennis は残念ながら死んでしまったそうです。その原因が分かったとのこと。
Dennis は体の脂肪分をほとんど燃やし尽くしたようだ、と US Fish and Wildlife Service(米国魚類野生動物局)のマナティー救助リハビリテーションプログラムの Charles Underwood 氏は語ります。彼は先週土曜日 Sesuit Harbor で行われたマナティーの救助に参加しそれから検死を担当したのです。
解剖の結果 Dennis はコールド・ストレスによって死んだことが分かりました。またその症状の一つである腎不全も見つかったそうです。
マナティーのコールド・ストレス・シンドロームは冷たい水によって起こる生理学的な症状です。これまでの研究によると冷たい水はマナティーの代謝を鈍らせ、体重が減少し免疫システムも弱まるとのこと。先週港の水温は20度前後であり捕獲された時 Dennis の体温は平常時の体温よりも15度低かったそうです。
それでレスキューグループは彼を捕獲し南に移送してリハビリし生まれ故郷の海にリリースしようと決意したわけですが、残念ながら彼はフロリダのシー・ワールドへ向かうトラックで運ばれる途中日曜日に死んでしまったのです。
「もしこのマナティーをもう少し早く捕獲できていれば症状はましなものだったかもしれません。」とフロリダの US Geological Survey(アメリカ地質調査所) の生物学者 Bob Bonde 氏は語ります。彼はマナティーについて30年以上研究を続けています。「あとから考えるとこのようなコールド・ストレスにさらされた動物はすぐに移送するのではなくまずは地元の施設に入れたほうがよいのかもしれません。」
Bonde 氏は Dennis 救出の試みに拍手を送りますがこうも付け加えています。「北に迷い込んでしまったマナティーを救助するのも大事ですが、むしろもっと根本部分での保護をしてほしい。私達は生物学的見地からするとマナティーに害をなしている可能性があるのですから。」
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フロリダにある Save the Manatee Club という保護団体によると今年になってコールド・ストレスで死んだマナティーは Dennis も含めて19頭になるそうです。本当に環境の変化に弱い動物なんですね。過去には北に迷い込んで自力で戻ってきたマナティーもいたそうですが Dennis 君は残念でした。
マナティーとは関係ないですがこんなニュースを見つけました。金沢の石釜パン工房「マイスターハオス」というところで金箔入りのラスクが発売されたそうです。キメの細かい食感の良さと上品な甘味が特徴とのこと。発売は同店のみだそうですが今後ホテルなどでの発売も考えているとか。興味ある方試してみられては如何でしょう。
Posted by うおみ at 11:11│Comments(0)
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