2008年12月04日
深海のオアシスが見つかった!・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は珍しいサンゴの話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら(ミステリアスなサンゴの写真が載ってます。)
Dec. 1, 2008 msnbc
太平洋岸北西部沖の水中火山の頂上付近で壮観な新種のサンゴの森が発見されたそうです。それは扇形をした "bamboo corals" で高さはおよそ1メートルほど、多数生息し深海の生きもの達のオアシスになっていたとのこと。
Texas A&M University(テキサスA&M大学) の海洋生物学者 Peter Etnoyer 氏ら研究グループがこのサンゴを発見したのは深海700~1000メートルの場所です。彼らは潜水艇 Alvin を使って調査を行ったのです。
この数年トロール網にかかったミステリアスなサンゴの破片が見つかっていましたが、それらの断片はサンゴの大きさや美しさ、重要性のヒントとはならなかったと Etnoyer 氏は語っています。
この新種の深海サンゴは幹から伸びる長い触手が印象的で、それが波にうねる様は実際生きた状態のものをみないと味わえない、と彼は説明します。
深海サンゴは果てしなく広がる暗く深い海の底で、魚やカニなどの生物達に隠れ場所やしっかりした足場を提供していることは明らかです。
「深海サンゴはたくさんのシェルターと食料、繁殖地を提供しています。」とニュージーランドは National Institute of Water and Atmos-
pheric Research(国立水圏大気圏研究所) の深海サンゴ研究者 Di
Tracey 女史は語ります。深海魚は産卵する場がないと繁殖できないのでこのことは水産業にも大きくかかわってくると彼女は説明します。
彼女によると深海サンゴについては18世紀から知られていたようですが、科学者にとって "out of sight, out of mind"(見えなくなると心から消えていく) ような存在だったとのこと。しかし今では Alvin などの科学技術の力を借りて注目を集める対象になったと語っています。
◆◇◆
この深海サンゴについては12月後半に Proceedings of the Biolo-
gical Society という雑誌で詳細が発表され学名も付けられるとのこと。
サンゴは年輪によって成長の歴史を知ることができるそうで、バンブー・コーラルのいくつかのコロニーの中には150年以上生きているものがあることが分かったそうです。
サンゴとは関係ありませんが嬉しいニュースを見つけました。仙台市の梅田川で数十年ぶりにサケの遡上を確認したそうです。確認されたのは体長60-70センチのシロザケ15匹で、産卵の準備をしていたとのこと。10月から数匹が確認されていたそうですがこれほど多いのは初めて。産卵すれば来年はより多くのサケが上がってくるだろうと梅田川浄化会の会長は期待しているようです。


海洋微生物と共生 サンゴ礁・海底熱水孔の生き物たち



グランパシフィコ航海記

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら(ミステリアスなサンゴの写真が載ってます。)
Dec. 1, 2008 msnbc
太平洋岸北西部沖の水中火山の頂上付近で壮観な新種のサンゴの森が発見されたそうです。それは扇形をした "bamboo corals" で高さはおよそ1メートルほど、多数生息し深海の生きもの達のオアシスになっていたとのこと。
Texas A&M University(テキサスA&M大学) の海洋生物学者 Peter Etnoyer 氏ら研究グループがこのサンゴを発見したのは深海700~1000メートルの場所です。彼らは潜水艇 Alvin を使って調査を行ったのです。
この数年トロール網にかかったミステリアスなサンゴの破片が見つかっていましたが、それらの断片はサンゴの大きさや美しさ、重要性のヒントとはならなかったと Etnoyer 氏は語っています。
この新種の深海サンゴは幹から伸びる長い触手が印象的で、それが波にうねる様は実際生きた状態のものをみないと味わえない、と彼は説明します。
深海サンゴは果てしなく広がる暗く深い海の底で、魚やカニなどの生物達に隠れ場所やしっかりした足場を提供していることは明らかです。
「深海サンゴはたくさんのシェルターと食料、繁殖地を提供しています。」とニュージーランドは National Institute of Water and Atmos-
pheric Research(国立水圏大気圏研究所) の深海サンゴ研究者 Di
Tracey 女史は語ります。深海魚は産卵する場がないと繁殖できないのでこのことは水産業にも大きくかかわってくると彼女は説明します。
彼女によると深海サンゴについては18世紀から知られていたようですが、科学者にとって "out of sight, out of mind"(見えなくなると心から消えていく) ような存在だったとのこと。しかし今では Alvin などの科学技術の力を借りて注目を集める対象になったと語っています。
◆◇◆
この深海サンゴについては12月後半に Proceedings of the Biolo-
gical Society という雑誌で詳細が発表され学名も付けられるとのこと。
サンゴは年輪によって成長の歴史を知ることができるそうで、バンブー・コーラルのいくつかのコロニーの中には150年以上生きているものがあることが分かったそうです。
サンゴとは関係ありませんが嬉しいニュースを見つけました。仙台市の梅田川で数十年ぶりにサケの遡上を確認したそうです。確認されたのは体長60-70センチのシロザケ15匹で、産卵の準備をしていたとのこと。10月から数匹が確認されていたそうですがこれほど多いのは初めて。産卵すれば来年はより多くのサケが上がってくるだろうと梅田川浄化会の会長は期待しているようです。
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Posted by うおみ at 12:15│Comments(0)
│お魚ニュース
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