2009年06月06日
水温上昇で繁栄する生物とは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日の主人公はヒトデです。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
June 5, 2009 Science Daily
UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学) の動物学者による最新の研究で、このまま水温が上がり続け二酸化炭素濃度が高くなった場合 sea star(ヒトデ) の成長率が劇的に上がることが分かったそうです。
Rebecca Gooding 女史が率いる研究チームは水温と CO2 濃度を上げた海水の水槽で Purple Ochre Sea Stars(マヒトデ科、Purple
Star) の子供を飼育しました。このヒトデは北アメリカの太平洋岸でよく見かける種類です。
水温が3度上昇し CO2 濃度が2倍になったときヒトデの成長は通常より2倍早くなったそうです。つまり現在大人になるまでにかかる日数の半分で成体になり、エサとしているマッセル貝をより多く食べることになる、と
Gooding 女史は指摘しています。
期間の終わりごろには水温が高く酸性度の高い海水で育ったヒトデの重さは17グラムでした。それに対して水温と酸性度を管理して飼育したヒトデの重さの平均は11グラムでした。今の学説ではこれまで研究されてきた生物、特に石灰質を含むほとんどの生物は水温の上昇と CO2 濃度の高まりによって成長が阻害されるとしています。
今回の研究で判明したのは、増加した CO2 はすべての海洋脊椎動物にネガティブな影響を与えるわけではないかもしれないことであり、温暖化の影響を予測するには様々な有機物が気候上の変化にどのように反応するのかを考慮に入れなければならないことを示しているのではないか、と彼女は考えているそうです。
◆◇◆
パープルスターは比較的冷たい海に住むヒトデでアラスカからバハ・カリフォルニアまでの海岸のいたるところで見つかる種なのだそうです。色は紫からオレンジ、茶色などで大きさは10センチから25センチほどとのこと。
このヒトデは、この種がいなくなると生態系のバランスに非常に大きな影響を与える「キーストーン種」だと考えられているそうです。パープルスターがいるところには藻類や無脊椎動物などが集まりますが、これがいないとムール貝だけがいるような場所になるという報告があるそうです。
ヒトデとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。ガラパゴス国立公園局などの研究チームの調査の結果、新種の「ピンクイグアナ」の自然繁殖が確認されたそうです。このイグアナは同諸島最大のイサベラ島北部ウォルフ火山の火口付近だけで見つかっている種類で、これまで子供が見つからず絶滅が心配されていたそうですが4~5月の調査で101頭(オス55頭、メス46頭)が見つかったとのこと。今後血液の遺伝子を分析して進化の過程を探り、保護の方針を立てるそうです。


サンゴ礁の生きもの



ヒトデガイドブック Sea stars and brittle stars in Japanese waters

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June 5, 2009 Science Daily
UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学) の動物学者による最新の研究で、このまま水温が上がり続け二酸化炭素濃度が高くなった場合 sea star(ヒトデ) の成長率が劇的に上がることが分かったそうです。
Rebecca Gooding 女史が率いる研究チームは水温と CO2 濃度を上げた海水の水槽で Purple Ochre Sea Stars(マヒトデ科、Purple
Star) の子供を飼育しました。このヒトデは北アメリカの太平洋岸でよく見かける種類です。
水温が3度上昇し CO2 濃度が2倍になったときヒトデの成長は通常より2倍早くなったそうです。つまり現在大人になるまでにかかる日数の半分で成体になり、エサとしているマッセル貝をより多く食べることになる、と
Gooding 女史は指摘しています。
期間の終わりごろには水温が高く酸性度の高い海水で育ったヒトデの重さは17グラムでした。それに対して水温と酸性度を管理して飼育したヒトデの重さの平均は11グラムでした。今の学説ではこれまで研究されてきた生物、特に石灰質を含むほとんどの生物は水温の上昇と CO2 濃度の高まりによって成長が阻害されるとしています。
今回の研究で判明したのは、増加した CO2 はすべての海洋脊椎動物にネガティブな影響を与えるわけではないかもしれないことであり、温暖化の影響を予測するには様々な有機物が気候上の変化にどのように反応するのかを考慮に入れなければならないことを示しているのではないか、と彼女は考えているそうです。
◆◇◆
パープルスターは比較的冷たい海に住むヒトデでアラスカからバハ・カリフォルニアまでの海岸のいたるところで見つかる種なのだそうです。色は紫からオレンジ、茶色などで大きさは10センチから25センチほどとのこと。
このヒトデは、この種がいなくなると生態系のバランスに非常に大きな影響を与える「キーストーン種」だと考えられているそうです。パープルスターがいるところには藻類や無脊椎動物などが集まりますが、これがいないとムール貝だけがいるような場所になるという報告があるそうです。
ヒトデとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。ガラパゴス国立公園局などの研究チームの調査の結果、新種の「ピンクイグアナ」の自然繁殖が確認されたそうです。このイグアナは同諸島最大のイサベラ島北部ウォルフ火山の火口付近だけで見つかっている種類で、これまで子供が見つからず絶滅が心配されていたそうですが4~5月の調査で101頭(オス55頭、メス46頭)が見つかったとのこと。今後血液の遺伝子を分析して進化の過程を探り、保護の方針を立てるそうです。
サンゴ礁の生きもの
ヒトデガイドブック Sea stars and brittle stars in Japanese waters
Posted by うおみ at 15:45│Comments(0)
│お魚ニュース
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