2009年07月19日
オイスター・リーフの危機の原因とは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日の主人公はカキです。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
July 17, 2009 Science Daily
カリフォルニアの海岸に昔から広がるカキ礁が外来の生物によって大きな被害を被っていることが明らかになったそうです。
Florida State University Coastal and Marine Laboratory(フロリダ州立大学海洋研究所) の海洋生物学者 David L. Kimbro 氏の研究によると、Tomales Bay(トマレス湾) に生息するカリフォルニア原産の Olympia oyster(オリンピア・オイスター) の半分は死滅しかかっているといいます。というのもその生息地が在来種と偶然もたらされた外来種の犠牲になっているからです。
カリフォルニアでは外来生物の侵入により捕食者と被捕食者の関係にくい違いが起こっていて、外来の snails(スネイル、巻貝の類) がカキの生息地を荒らしまわることでトマレス湾の生物相を破壊していると Kimbro 氏は語ります。
彼は外来種である European green crab(ヨーロッパミドリガニ) のことを例に挙げています。このカニは大西洋岸からきたものですが、ヨーロッパから偶然もたらされたカニなので外来生物とされているのです。これらのカニはカリフォルニアの在来種よりも体が小さくスネイルの数をコントロールするには影響力が少ないのです。
在来種のカニの場合もちろんオイスターを食べますが、その保護にも役立っています。彼らはスネイルもエサにします。そして他のあらゆる種類の生物を追い回すことで結果的にカキを助けていたのです。
しかし外来のスネイルとカニが侵略してきたことですべての力関係が大きく変化してしまいました。「外来種も在来種も似た様な姿かたちなので不都合なこともなく変わっていくのではないかと考える人々もいるでしょうが、私たちが示したのはそうはいかないという現実を示す研究結果でした。」と彼は語ります。
トマレス湾では外来の生物たちは塩分濃度が低い内湾部に多く生息しています。在来の肉食生物たちは塩分濃度が低い内湾では生きていけないため外来のスネイルの大増殖に対処できなかったともいえるのです。外来のカニもまた内湾部を占領しています。かつてカキは天敵のいない内湾部に生息し大いに栄えていましたが、外来種の進出により環境が大きく変化してしまったわけです。
カキ礁にも利をもたらす捕食者と被捕食者の関係は複雑で長い時間をかけて発展したものですが、外来のスネイルとカニにはカキ礁との重要な関係を築き上げていく歴史的な経験がまだないのだと Kimbro 氏は語っています。
◆◇◆
トマレス湾沿岸ではカキの養殖も行われておりオイスターバーも結構あるようですね。店で山のようなカキを買いだししてバーベキュー施設のある公園に持ち込み生ガキや焼きガキを楽しむ人も多いそうです。
オイスターとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。鹿児島県奄美大島で過去最大のハブが捕獲され話題になっているそうです。そのハブは体長2.26メートル、体重3.15キロのメスで、市内の山中で見つかったとのこと。従来の記録は体長2.15メートル、体重2.45キロで、奄美観光ハブセンター所長も2メートル級はめったにないと驚いているそうです。
日食を見に島を訪れる方は十分ご注意下さい。


サウンド・バイツ フランツ・フェルディナンドの世界グルメツアー



くらしの活銅学 健康と衛生に不可欠なミラクルミネラル

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
July 17, 2009 Science Daily
カリフォルニアの海岸に昔から広がるカキ礁が外来の生物によって大きな被害を被っていることが明らかになったそうです。
Florida State University Coastal and Marine Laboratory(フロリダ州立大学海洋研究所) の海洋生物学者 David L. Kimbro 氏の研究によると、Tomales Bay(トマレス湾) に生息するカリフォルニア原産の Olympia oyster(オリンピア・オイスター) の半分は死滅しかかっているといいます。というのもその生息地が在来種と偶然もたらされた外来種の犠牲になっているからです。
カリフォルニアでは外来生物の侵入により捕食者と被捕食者の関係にくい違いが起こっていて、外来の snails(スネイル、巻貝の類) がカキの生息地を荒らしまわることでトマレス湾の生物相を破壊していると Kimbro 氏は語ります。
彼は外来種である European green crab(ヨーロッパミドリガニ) のことを例に挙げています。このカニは大西洋岸からきたものですが、ヨーロッパから偶然もたらされたカニなので外来生物とされているのです。これらのカニはカリフォルニアの在来種よりも体が小さくスネイルの数をコントロールするには影響力が少ないのです。
在来種のカニの場合もちろんオイスターを食べますが、その保護にも役立っています。彼らはスネイルもエサにします。そして他のあらゆる種類の生物を追い回すことで結果的にカキを助けていたのです。
しかし外来のスネイルとカニが侵略してきたことですべての力関係が大きく変化してしまいました。「外来種も在来種も似た様な姿かたちなので不都合なこともなく変わっていくのではないかと考える人々もいるでしょうが、私たちが示したのはそうはいかないという現実を示す研究結果でした。」と彼は語ります。
トマレス湾では外来の生物たちは塩分濃度が低い内湾部に多く生息しています。在来の肉食生物たちは塩分濃度が低い内湾では生きていけないため外来のスネイルの大増殖に対処できなかったともいえるのです。外来のカニもまた内湾部を占領しています。かつてカキは天敵のいない内湾部に生息し大いに栄えていましたが、外来種の進出により環境が大きく変化してしまったわけです。
カキ礁にも利をもたらす捕食者と被捕食者の関係は複雑で長い時間をかけて発展したものですが、外来のスネイルとカニにはカキ礁との重要な関係を築き上げていく歴史的な経験がまだないのだと Kimbro 氏は語っています。
◆◇◆
トマレス湾沿岸ではカキの養殖も行われておりオイスターバーも結構あるようですね。店で山のようなカキを買いだししてバーベキュー施設のある公園に持ち込み生ガキや焼きガキを楽しむ人も多いそうです。
オイスターとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。鹿児島県奄美大島で過去最大のハブが捕獲され話題になっているそうです。そのハブは体長2.26メートル、体重3.15キロのメスで、市内の山中で見つかったとのこと。従来の記録は体長2.15メートル、体重2.45キロで、奄美観光ハブセンター所長も2メートル級はめったにないと驚いているそうです。
日食を見に島を訪れる方は十分ご注意下さい。
サウンド・バイツ フランツ・フェルディナンドの世界グルメツアー
くらしの活銅学 健康と衛生に不可欠なミラクルミネラル
Posted by うおみ at 15:50│Comments(0)
│お魚ニュース
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
