2010年03月31日
謎の大量死の原因を究明せよ・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は子供クジラの話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
29 March 2010 Live Science
アルゼンチンはパタゴニア沿岸の Peninsula Valdes(バルデス半島) 周辺では2005年以来多数の Southern right whales(ミナミセミクジラ) の死骸が漂着しており専門家を悩ませているそうです。
漂着が確認されている数は308頭にものぼり、そのうち90パーセントは生まれて3ヶ月以内の子供クジラです。そしてこの数は5年間で観察された子供のセミクジラのおよそ3分の1を占めるのです。
Wildlife Conservation Society (WCS、野生生物保全協会) の獣医師 Marcela Uhart 女史は、これは数的にも個体群サイズや地理的範囲の面からでも大規模な集団死だ、と語っています。
一部の死んだ子クジラからは異常に薄くなった脂肪の層が見つかっているといいます。生まれて1年目の子クジラは生存率が低いといわれますが、バルデス半島での死亡率は類を見ないものです。
専門家の間ではいまだに正確な死因は明らかになっていません。しかしこの謎の死を解明しようと急きょ召集された International Whaling
Commission (IWC、国際捕鯨委員会) の会議では、子クジラの死因はシャチの襲撃やホエールウォッチングのボート、船との衝突、漁具などに起因するものではないと確認されたと Uhart 女史は語っています。
他の原因としては藻や他の有機物が生み出す生物毒、子育ての場での病気への感染、環境的要因、さらにエサ不足ということも考えられるそうです。
死因に関しての研究結果は6月にモロッコで開かれる IWC 定時総会で発表される模様です。
しかし不安の中にも希望が見出せると Uhart 女史は話します。というのもアルゼンチンでは子供の死亡率が高いですが、ミナミセミクジラ全体でいえばオーストラリアや南アフリカ近海では順調に増えていると女史は付け加えています。
◆◇◆
近年起こった最大規模のクジラの大量死は1999年から2000年にかけてアメリカの太平洋岸で起きたものだそうです。その時はヒゲクジラ類からマッコウクジラまで多数のクジラ類の漂着がアラスカからメキシコまで続いたそうです。コククジラは250頭以上を数えたのだとか。
そういえば昨日紹介したヤフーニュースも南米大陸南端で暮らすマゼランペンギンが北上した後戻れなくなったというものでした。何かこのあたりの海に異変があるのかとちょっと考えてしまう次第です。
珍しい深海魚のニュースを見つけました。和歌山県田辺湾でタチウオに似た深海魚サケガシラが見つかったそうです。このサケガシラは芳養港から約1キロ沖の水深20メートル付近でシラス漁のごみよけの網にかかっていたもの。船に上げたときはまだ生きていて口を動かしていたそうです。この魚は日本沿岸の外洋水深500メートルほどの場所に生息し、最大で2.5メートルほどになるとのこと。
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29 March 2010 Live Science
アルゼンチンはパタゴニア沿岸の Peninsula Valdes(バルデス半島) 周辺では2005年以来多数の Southern right whales(ミナミセミクジラ) の死骸が漂着しており専門家を悩ませているそうです。
漂着が確認されている数は308頭にものぼり、そのうち90パーセントは生まれて3ヶ月以内の子供クジラです。そしてこの数は5年間で観察された子供のセミクジラのおよそ3分の1を占めるのです。
Wildlife Conservation Society (WCS、野生生物保全協会) の獣医師 Marcela Uhart 女史は、これは数的にも個体群サイズや地理的範囲の面からでも大規模な集団死だ、と語っています。
一部の死んだ子クジラからは異常に薄くなった脂肪の層が見つかっているといいます。生まれて1年目の子クジラは生存率が低いといわれますが、バルデス半島での死亡率は類を見ないものです。
専門家の間ではいまだに正確な死因は明らかになっていません。しかしこの謎の死を解明しようと急きょ召集された International Whaling
Commission (IWC、国際捕鯨委員会) の会議では、子クジラの死因はシャチの襲撃やホエールウォッチングのボート、船との衝突、漁具などに起因するものではないと確認されたと Uhart 女史は語っています。
他の原因としては藻や他の有機物が生み出す生物毒、子育ての場での病気への感染、環境的要因、さらにエサ不足ということも考えられるそうです。
死因に関しての研究結果は6月にモロッコで開かれる IWC 定時総会で発表される模様です。
しかし不安の中にも希望が見出せると Uhart 女史は話します。というのもアルゼンチンでは子供の死亡率が高いですが、ミナミセミクジラ全体でいえばオーストラリアや南アフリカ近海では順調に増えていると女史は付け加えています。
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近年起こった最大規模のクジラの大量死は1999年から2000年にかけてアメリカの太平洋岸で起きたものだそうです。その時はヒゲクジラ類からマッコウクジラまで多数のクジラ類の漂着がアラスカからメキシコまで続いたそうです。コククジラは250頭以上を数えたのだとか。
そういえば昨日紹介したヤフーニュースも南米大陸南端で暮らすマゼランペンギンが北上した後戻れなくなったというものでした。何かこのあたりの海に異変があるのかとちょっと考えてしまう次第です。
珍しい深海魚のニュースを見つけました。和歌山県田辺湾でタチウオに似た深海魚サケガシラが見つかったそうです。このサケガシラは芳養港から約1キロ沖の水深20メートル付近でシラス漁のごみよけの網にかかっていたもの。船に上げたときはまだ生きていて口を動かしていたそうです。この魚は日本沿岸の外洋水深500メートルほどの場所に生息し、最大で2.5メートルほどになるとのこと。
Posted by うおみ at 11:34│Comments(0)
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