2010年07月20日
ヤツメウナギもストレスを感じるのか?・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はあの長い生物の話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
July 19, 2010 Science Daily
Michigan State University(ミシガン州立大学) の研究者たちは sea lamprey(ヤツメウナギ) のストレスホルモンを確認することに成功したそうです。これは世界でも初めてとのこと。
副腎皮質ホルモンは背骨のある動物類においてストレス反応をコントロールする役割を果たします。現代の動物のいわゆるストレスホルモンについては研究が進んでいますが、ヤツメウナギのような原始的な動物の初期の形態のホルモンについてはほとんど研究されていません。
同大学の Weiming Li 教授は、ヤツメウナギのストレスホルモン 11-deoxycortisol(11-デオキシコルチゾール) を発見しました。人間の場合副腎皮質ホルモンは30種類以上ありますが、ヤツメウナギの場合1種類しかないと考えられているそうです。
大西洋原産のヤツメウナギは北米の五大湖では外来種であり、サーモンやトラウトの体に取り付いて体液を吸ってしまうため駆除の対象となっています。Li 教授はオスのフェロモンがメスを誘い出す働きを持つ事を発見、フェロモンの合成に成功してヤツメウナギの駆除に効果があるかどうかテストをしています。
今回の発見はヤツメウナギの駆除に直接つながるものではありませんが、Li 教授はこの古生代から続く生物がどのように順応してきたのかを調べる助けになると話しています。研究チームは引き続きヤツメウナギの研究を続け、内分泌系を初めとする体内の各システムがいかに統合され環境の変化に順応してきたのかを調査していく予定なのです。
◆◇◆
ヤツメウナギのようにアゴのない脊椎動物は現代まで生き残ることができず、彼らは「勝ち組み」なのだそうです。
彼らは1匹で20キロ近い魚を殺してしまうためアメリカ、カナダ政府は多額の金額を駆除に費やさざるをえないとのこと。
ヤツメウナギとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。沖縄県渡名喜村近海で11日スクの大群が見つかり漁師や地域の人々が早朝から漁に繰り出したそうです。スクとはアイゴの稚魚で旧暦6月1日前後の大潮時に近海に群れが現れますが、気象条件の悪さなどから近年は見られなかったとのこと。スクは各家庭で塩辛や唐揚げにされ重宝されるそうです。


先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学



淡水魚

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
July 19, 2010 Science Daily
Michigan State University(ミシガン州立大学) の研究者たちは sea lamprey(ヤツメウナギ) のストレスホルモンを確認することに成功したそうです。これは世界でも初めてとのこと。
副腎皮質ホルモンは背骨のある動物類においてストレス反応をコントロールする役割を果たします。現代の動物のいわゆるストレスホルモンについては研究が進んでいますが、ヤツメウナギのような原始的な動物の初期の形態のホルモンについてはほとんど研究されていません。
同大学の Weiming Li 教授は、ヤツメウナギのストレスホルモン 11-deoxycortisol(11-デオキシコルチゾール) を発見しました。人間の場合副腎皮質ホルモンは30種類以上ありますが、ヤツメウナギの場合1種類しかないと考えられているそうです。
大西洋原産のヤツメウナギは北米の五大湖では外来種であり、サーモンやトラウトの体に取り付いて体液を吸ってしまうため駆除の対象となっています。Li 教授はオスのフェロモンがメスを誘い出す働きを持つ事を発見、フェロモンの合成に成功してヤツメウナギの駆除に効果があるかどうかテストをしています。
今回の発見はヤツメウナギの駆除に直接つながるものではありませんが、Li 教授はこの古生代から続く生物がどのように順応してきたのかを調べる助けになると話しています。研究チームは引き続きヤツメウナギの研究を続け、内分泌系を初めとする体内の各システムがいかに統合され環境の変化に順応してきたのかを調査していく予定なのです。
◆◇◆
ヤツメウナギのようにアゴのない脊椎動物は現代まで生き残ることができず、彼らは「勝ち組み」なのだそうです。
彼らは1匹で20キロ近い魚を殺してしまうためアメリカ、カナダ政府は多額の金額を駆除に費やさざるをえないとのこと。
ヤツメウナギとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。沖縄県渡名喜村近海で11日スクの大群が見つかり漁師や地域の人々が早朝から漁に繰り出したそうです。スクとはアイゴの稚魚で旧暦6月1日前後の大潮時に近海に群れが現れますが、気象条件の悪さなどから近年は見られなかったとのこと。スクは各家庭で塩辛や唐揚げにされ重宝されるそうです。
先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学
淡水魚
Posted by うおみ at 11:38│Comments(0)
│お魚ニュース
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
