2010年07月27日
サメが恐ろしいもう一つの理由とは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
Jul 26, 2010 Discovery News
サメの鋭くとがって並んだ歯や1滴の血のにおいをかぎわける神秘的な能力はたしかに恐ろしいものですが、遊泳者にとってサメがもう一つ別の怖い側面を持つことが分かったそうです。
マサチューセッツからベリーズにかけての沿岸に生息するサメや redfish(レッドフィッシュ) には薬剤に耐性を持ったブドウ球菌や大腸菌のコロニーが存在することが判明したのです。
今のところサメ関連のバクテリアにより感染症を発症したという報告はありませんが、研究者たちは陸上や海にかかわらず薬剤への耐性を持ったバクテリアが増大していることに警告を発しています。
約12種類のサメとレッドフィッシュの生殖器官からブドウ球菌などの他に141種類の薬剤耐性菌が発見されました。それらの菌はペニシリンのような自然由来の抗生物質だけでなく合成されたものにも耐性をもつことが分かったのです。
自然由来の抗生物質に菌が長い年月をかけて耐性を得るのはありうることだ、と Florida Atlantic University(フロリダ・アトランティック大学) の科学者 Jason Blackburn 氏は語ります。しかし研究室で合成された抗生物質に耐性を持つ菌をサメやレッドフィッシュがどのようにして得たのか原因ははっきりとはしていません。
しかしいくつかの説は考えられます。人間に与えられた薬は排泄され最終的に海に流れ込みます。あるいは人間の体内にいた菌が薬剤への耐性を得たのち排泄されサメの餌となる魚やあるいはサメ自身の体内で増殖します。また養殖場では感染症を避けるために抗生物質が定期的に投入されます。こうしたことが合わさって耐性菌が生まれる原因となったと考えられるのです。
これらの耐性菌によりサメが死に到ることはないようですが、この研究結果は心配だと Blackburn 氏は話します。もしこういった菌が人に感染した場合病院で撃退するのが非常に困難になります。菌は海だけでなく陸でも増殖するからです。
原因を確定するためには更なるテストが必要だ、と Blackburn 氏は話します。今回の調査でいかに多くの抗生物質が使用されているかがわかり、Blackburn 氏らは引き続き薬剤耐性菌を持つ海洋生物を探すことを考えているようです。今回の調査は耐性菌の広がりを確認するのが目的であり、菌が及ぼす影響を探るのは次の研究のテーマとなりそう、とのことです。
◆◇◆
耐性菌を持つのはサメばかりではなくイルカからも見つかっているというレポートもあるそうです。
サメつながりでこんなニュースを見つけました。25日、千葉県館山市沖の定置網にジンベエザメが掛かっているのが発見されたそうです。現在、体長約5メートルのジンベエザメはマンボウ用の海中いけすで保護されているそうで、しばらく飼育したあと水族館などに譲ることが検討されているのだとか。ジンベエザメは普通水温の高い海域に生息しており、千葉付近で見つかることは珍しいそうです。


世界サメ図鑑



海のギャングサメの真実を追う

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Jul 26, 2010 Discovery News
サメの鋭くとがって並んだ歯や1滴の血のにおいをかぎわける神秘的な能力はたしかに恐ろしいものですが、遊泳者にとってサメがもう一つ別の怖い側面を持つことが分かったそうです。
マサチューセッツからベリーズにかけての沿岸に生息するサメや redfish(レッドフィッシュ) には薬剤に耐性を持ったブドウ球菌や大腸菌のコロニーが存在することが判明したのです。
今のところサメ関連のバクテリアにより感染症を発症したという報告はありませんが、研究者たちは陸上や海にかかわらず薬剤への耐性を持ったバクテリアが増大していることに警告を発しています。
約12種類のサメとレッドフィッシュの生殖器官からブドウ球菌などの他に141種類の薬剤耐性菌が発見されました。それらの菌はペニシリンのような自然由来の抗生物質だけでなく合成されたものにも耐性をもつことが分かったのです。
自然由来の抗生物質に菌が長い年月をかけて耐性を得るのはありうることだ、と Florida Atlantic University(フロリダ・アトランティック大学) の科学者 Jason Blackburn 氏は語ります。しかし研究室で合成された抗生物質に耐性を持つ菌をサメやレッドフィッシュがどのようにして得たのか原因ははっきりとはしていません。
しかしいくつかの説は考えられます。人間に与えられた薬は排泄され最終的に海に流れ込みます。あるいは人間の体内にいた菌が薬剤への耐性を得たのち排泄されサメの餌となる魚やあるいはサメ自身の体内で増殖します。また養殖場では感染症を避けるために抗生物質が定期的に投入されます。こうしたことが合わさって耐性菌が生まれる原因となったと考えられるのです。
これらの耐性菌によりサメが死に到ることはないようですが、この研究結果は心配だと Blackburn 氏は話します。もしこういった菌が人に感染した場合病院で撃退するのが非常に困難になります。菌は海だけでなく陸でも増殖するからです。
原因を確定するためには更なるテストが必要だ、と Blackburn 氏は話します。今回の調査でいかに多くの抗生物質が使用されているかがわかり、Blackburn 氏らは引き続き薬剤耐性菌を持つ海洋生物を探すことを考えているようです。今回の調査は耐性菌の広がりを確認するのが目的であり、菌が及ぼす影響を探るのは次の研究のテーマとなりそう、とのことです。
◆◇◆
耐性菌を持つのはサメばかりではなくイルカからも見つかっているというレポートもあるそうです。
サメつながりでこんなニュースを見つけました。25日、千葉県館山市沖の定置網にジンベエザメが掛かっているのが発見されたそうです。現在、体長約5メートルのジンベエザメはマンボウ用の海中いけすで保護されているそうで、しばらく飼育したあと水族館などに譲ることが検討されているのだとか。ジンベエザメは普通水温の高い海域に生息しており、千葉付近で見つかることは珍しいそうです。

世界サメ図鑑
海のギャングサメの真実を追う
Posted by うおみ at 11:49│Comments(0)
│お魚ニュース
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