2010年09月06日
ウキダコの謎を解け・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は不思議なタコの話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
9/3/2010 msnbc
Argonaut octopus(カイダコ) はメスだけが薄く紙のような貝殻に入っている奇妙なタコです。なぜこのタコはメスだけが殻を持つのかアリストテレスの時代から博物学者たちを悩ませ続けてきました。このたび最新の調査により殻の果たす役割の一部が解明されたそうです。
この貝殻の中には空気の泡が入っています。この10年間、カイダコが殻の中に空気をためるのは泳ぎに弾みをつける浮力を得るためではないかと推測されてきましたが確認されることはありませんでした。
紀元前300年、アリストテレスはメスのカイダコは貝殻を船として使い8本足で漕いで前へ進むと提唱しました。それ以来科学者たちは殻の中の空気に着目し、それらはタコにとって不便なもの時によっては有害なもので、タコが大量に海岸へ打ち上げられる原因となっているのではないかと考えられてきました。さらに水槽でこのタコを飼育する人々の間では気泡はエアレーション・システムのせいで起こるものと思われてきました。
この謎を解くために Julian Finn 氏初めとするオーストラリア Museum Victoria(ビクトリア博物館) の研究者たちは3匹のカイダコを海にリリースし一緒にスキューバダイビングを行います。
その結果 Finn 氏は殻の中の空気がなくなるとタコの動きは不安定になり、噴射力で前に進む時に激しく左右に振られることを発見しました。Finn 氏が殻の中の空気を取り除くたびにタコたちはすぐさま海面を目指して泳ぎ殻内に空気を取り込みます。そして空気の浮力と自分の体重がちょうど釣り合いが取れる場所まで潜ります。中性浮力を取ることで彼らはかなりのスピードで泳ぐことができるのです。
海に住む生物にとって浮力のコントロールは重要です。コントロールがうまくいかない場合海底に沈まないようにするために余計なエネルギーを使わなければならないからだと研究者は説明します。
彼らはまたこの殻は卵を運ぶためのものではないかと考えていますが、残念ながら実験に参加した3匹は卵を持っていなかったとのこと。
◆◇◆
カイダコのメスは成長すると50センチほどの大きさになり、オスと比べると長さは8倍、重さは600倍の大きさなのだそうです。
なぜこれほど大きさが違うのか、なぜメスだけ殻を持っているのか、不思議な生きものですね。
ちなみにこの貝は冬から春にかけて日本海沿岸に漂着することがあり、貝を2つ合わせた形が葵紋に似ているためアオイガイと呼ばれているそうです。
タコとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。5月青森県六ケ所村のむつ小川原港内で衰弱したゴマフアザラシの子供が保護されましたが、その後順調に回復し、現在青森市の浅虫水族館で一般公開されているそうです。アザラシは生後約5ヶ月、保護当時より体重、身長ともに増えすくすく成長しているとのこと。好奇心旺盛な性格で、来場者の人気者になっているそうです。
チリメンモンスターをさがせ!
初めてのイカ・タコ釣りまるわかり大全
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Argonaut octopus(カイダコ) はメスだけが薄く紙のような貝殻に入っている奇妙なタコです。なぜこのタコはメスだけが殻を持つのかアリストテレスの時代から博物学者たちを悩ませ続けてきました。このたび最新の調査により殻の果たす役割の一部が解明されたそうです。
この貝殻の中には空気の泡が入っています。この10年間、カイダコが殻の中に空気をためるのは泳ぎに弾みをつける浮力を得るためではないかと推測されてきましたが確認されることはありませんでした。
紀元前300年、アリストテレスはメスのカイダコは貝殻を船として使い8本足で漕いで前へ進むと提唱しました。それ以来科学者たちは殻の中の空気に着目し、それらはタコにとって不便なもの時によっては有害なもので、タコが大量に海岸へ打ち上げられる原因となっているのではないかと考えられてきました。さらに水槽でこのタコを飼育する人々の間では気泡はエアレーション・システムのせいで起こるものと思われてきました。
この謎を解くために Julian Finn 氏初めとするオーストラリア Museum Victoria(ビクトリア博物館) の研究者たちは3匹のカイダコを海にリリースし一緒にスキューバダイビングを行います。
その結果 Finn 氏は殻の中の空気がなくなるとタコの動きは不安定になり、噴射力で前に進む時に激しく左右に振られることを発見しました。Finn 氏が殻の中の空気を取り除くたびにタコたちはすぐさま海面を目指して泳ぎ殻内に空気を取り込みます。そして空気の浮力と自分の体重がちょうど釣り合いが取れる場所まで潜ります。中性浮力を取ることで彼らはかなりのスピードで泳ぐことができるのです。
海に住む生物にとって浮力のコントロールは重要です。コントロールがうまくいかない場合海底に沈まないようにするために余計なエネルギーを使わなければならないからだと研究者は説明します。
彼らはまたこの殻は卵を運ぶためのものではないかと考えていますが、残念ながら実験に参加した3匹は卵を持っていなかったとのこと。
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カイダコのメスは成長すると50センチほどの大きさになり、オスと比べると長さは8倍、重さは600倍の大きさなのだそうです。
なぜこれほど大きさが違うのか、なぜメスだけ殻を持っているのか、不思議な生きものですね。
ちなみにこの貝は冬から春にかけて日本海沿岸に漂着することがあり、貝を2つ合わせた形が葵紋に似ているためアオイガイと呼ばれているそうです。
タコとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。5月青森県六ケ所村のむつ小川原港内で衰弱したゴマフアザラシの子供が保護されましたが、その後順調に回復し、現在青森市の浅虫水族館で一般公開されているそうです。アザラシは生後約5ヶ月、保護当時より体重、身長ともに増えすくすく成長しているとのこと。好奇心旺盛な性格で、来場者の人気者になっているそうです。
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Posted by うおみ at 12:09│Comments(0)
│お魚ニュース
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