2008年09月12日
脳の健康を守るビタミンとは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はそれに含まれるビタミンの話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
Sep. 11, 2008 Science Daily
肉や魚、牛乳に含まれるビタミン B12 は高齢者の脳の萎縮と関連があることが分かったそうです。
調査は61歳から87歳まで107人の人々を対象に脳スキャンや記憶テスト、身体検査などが行われました。またビタミン B12 のレベルを調査するために血液検査も行われます。そして5年後に再び脳スキャンと記憶テストが実施されました。
その結果血液中の B12 濃度が低かった人々は高かった人に比べると脳が萎縮する率が6倍高いことが分かったそうです。興味深いことに対象者の中でビタミン B12 の濃度が通常の範囲内で低い人はいましたが、欠乏している人は全くいなかったとのこと。
脳の健康に影響を与える要素はたくさんありますが、今回の調査で示されたのは、食事で肉、魚、ミルク、シリアルを食べることによってビタミン B12 を取り入れることで脳の萎縮を避け、自分達の記憶を守ることができるのです、と University of Oxford(オックスフォード大学) の Anna
Vogiatzoglou 女史は語っています。
「今回の調査でビタミン B12 の欠乏は公衆衛生的な問題であり特に高齢者にとっては重要であることが分かりました。そしてより多くのビタミン B12 を摂取することで問題を解決できる可能性が見えてきたのです。これまでのビタミンに関する研究結果は様々ありますが、高齢者の脳スキャンを伴う研究はほとんどなされていませんでした。」と彼女は語っています。
しかし残念ながら今の段階ではビタミンが及ぼす生物学的なメカニズムははっきり分かっておらず、B12 のサプリメントを投与することで脳の萎縮を避けることができるのかどうかも分かっていないそうです。
現在彼女達は記憶障害のある高齢者にビタミン B12 を含むビタミンB群を与える治験を行っているといいます。開始時と終了時に脳スキャンも行っており2009年まで継続するとのこと。これによってビタミンB群の摂取によって脳萎縮のスピードを遅らせることができるのかがわかるかもしれないと Vogiatzoglou 女史は語っています。
◆◇◆
B12 不足が即脳の萎縮につながるということではないわけですが、気をつけてほしいのはお年寄りやベジタリアン、妊娠している人、授乳中の女性、子供などだそうです。大事なのは何でもバランスよく食べることのようです。
お年寄りつながりでこんなニュースを見つけました。厚生労働省の発表によると今月末時点で100歳以上となる高齢者数は3万6276人で過去最多なのだそうです。女性が86パーセントを占めますが、男性も初めて5000人を超えたそうです。国内最高齢者は宮崎県の男性112歳、沖縄県の女性113歳とのこと。長寿の割合が高い県はやはり沖縄県、低いのは埼玉県だそうです。
お年寄りはもとよりどんな世代の人も何の不安もなく楽しく暮らせる日本だったらいいのにと思う次第です。


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Sep. 11, 2008 Science Daily
肉や魚、牛乳に含まれるビタミン B12 は高齢者の脳の萎縮と関連があることが分かったそうです。
調査は61歳から87歳まで107人の人々を対象に脳スキャンや記憶テスト、身体検査などが行われました。またビタミン B12 のレベルを調査するために血液検査も行われます。そして5年後に再び脳スキャンと記憶テストが実施されました。
その結果血液中の B12 濃度が低かった人々は高かった人に比べると脳が萎縮する率が6倍高いことが分かったそうです。興味深いことに対象者の中でビタミン B12 の濃度が通常の範囲内で低い人はいましたが、欠乏している人は全くいなかったとのこと。
脳の健康に影響を与える要素はたくさんありますが、今回の調査で示されたのは、食事で肉、魚、ミルク、シリアルを食べることによってビタミン B12 を取り入れることで脳の萎縮を避け、自分達の記憶を守ることができるのです、と University of Oxford(オックスフォード大学) の Anna
Vogiatzoglou 女史は語っています。
「今回の調査でビタミン B12 の欠乏は公衆衛生的な問題であり特に高齢者にとっては重要であることが分かりました。そしてより多くのビタミン B12 を摂取することで問題を解決できる可能性が見えてきたのです。これまでのビタミンに関する研究結果は様々ありますが、高齢者の脳スキャンを伴う研究はほとんどなされていませんでした。」と彼女は語っています。
しかし残念ながら今の段階ではビタミンが及ぼす生物学的なメカニズムははっきり分かっておらず、B12 のサプリメントを投与することで脳の萎縮を避けることができるのかどうかも分かっていないそうです。
現在彼女達は記憶障害のある高齢者にビタミン B12 を含むビタミンB群を与える治験を行っているといいます。開始時と終了時に脳スキャンも行っており2009年まで継続するとのこと。これによってビタミンB群の摂取によって脳萎縮のスピードを遅らせることができるのかがわかるかもしれないと Vogiatzoglou 女史は語っています。
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B12 不足が即脳の萎縮につながるということではないわけですが、気をつけてほしいのはお年寄りやベジタリアン、妊娠している人、授乳中の女性、子供などだそうです。大事なのは何でもバランスよく食べることのようです。
お年寄りつながりでこんなニュースを見つけました。厚生労働省の発表によると今月末時点で100歳以上となる高齢者数は3万6276人で過去最多なのだそうです。女性が86パーセントを占めますが、男性も初めて5000人を超えたそうです。国内最高齢者は宮崎県の男性112歳、沖縄県の女性113歳とのこと。長寿の割合が高い県はやはり沖縄県、低いのは埼玉県だそうです。
お年寄りはもとよりどんな世代の人も何の不安もなく楽しく暮らせる日本だったらいいのにと思う次第です。
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Posted by うおみ at 11:59│Comments(0)
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