2008年11月18日
シャチがご馳走を見つけ出す方法とは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はシャチの能力に関する話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
November 17, 2008 The Vancouver Sun
アメリカとカナダの合同チームの研究結果によるとブリティシュコロンビアやワシントン州沖に生息する killer whales(シャチ) は自分達のディナーとなる魚が発する音を正確に聞き分けていることがわかったそうです。
シャチは脂肪の多い魚を好みます。つまり Coho salmon(シルバーサーモン) や Sockeye salmon(レッドサーモン) の中から Chinook
salmon(キングサーモン) を選ぶことができるのです。科学者達はシャチが100メートル先のジューシーなキングサーモンを見分けることを発見しました。
Pacific Biological Station 水産海洋研究所の海洋哺乳類科学者である John Ford 氏は、シャチが獲物を見つけるのに精巧なエコロケーションシステムを使うが、レッドサーモンの中からどうやってキングサーモンを見つけるのかは長い間謎だったと語っています。
シャチはより大きなキングサーモンを好みますが2、3歳のキングサーモンも食べます。これくらいの歳のものはレッドサーモンと同じ大きさとのこと。つまり彼らは選んでキングサーモンを食べているのです。
University of Washington School of Aquatic and Fisheries Science(ワシントン大学水産学部) の海洋生態学者 John Horne 氏は秘密は浮き袋にあると言います。研究チームは野生のシャチのエコロケーションクリックのコピーを使い3種類のサーモンに音波が当たってはね返る反響を測定する実験を行いました。その結果それぞれのサーモンは浮き袋の大きさと形に基づく固有の反響パターンを持っていることが分かったのです。
魚が発する音のエネルギーの少なくとも90パーセントに浮き袋が関連していると Horne 氏は語っています。また研究チームは同様のテストを飼育下にあるシャチでも行う予定であるとのこと。
科学者の間ではシャチがクリック音を使ってターゲットとなる魚を探し出すことは分かっていますが、シャチがその情報をどう処理していくのかについてはほとんど分かっていないと彼はいいます。「データをどう処理するのか分かるような協力的なシャチが見つかるといいのですが。」
◆◇◆
この海域のシャチはサーモンがお好みのようですが、同じ北太平洋でも魚よりも海洋哺乳類を好むシャチもいるそうです。このように常食が限定的になるのも文化があるからではないかと John Ford 氏は言います。シャチは生まれたときはまっさらな状態で母親や親類からエサのとり方など教わりながら大きくなるとのこと。
シャチとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。福井県の越前水族館で白一色のズワイガニの展示が始まったそうです。このカニは14日京都府よりの若狭湾沖で操業した底引き網に普通のズワイガニに混ざって入っていたとのこと。重さ約1キロ、年齢は10歳ぐらい。水族館の方は白いカニは目立つので早い時期に天敵に食べられてしまうが、これだけの大きさに成長するとは、と驚いていたそうです。


ぼくの還る川 こぎおろしエッセイ



世界の保存食 考えよう!「もったいない」・食料・環境 3

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November 17, 2008 The Vancouver Sun
アメリカとカナダの合同チームの研究結果によるとブリティシュコロンビアやワシントン州沖に生息する killer whales(シャチ) は自分達のディナーとなる魚が発する音を正確に聞き分けていることがわかったそうです。
シャチは脂肪の多い魚を好みます。つまり Coho salmon(シルバーサーモン) や Sockeye salmon(レッドサーモン) の中から Chinook
salmon(キングサーモン) を選ぶことができるのです。科学者達はシャチが100メートル先のジューシーなキングサーモンを見分けることを発見しました。
Pacific Biological Station 水産海洋研究所の海洋哺乳類科学者である John Ford 氏は、シャチが獲物を見つけるのに精巧なエコロケーションシステムを使うが、レッドサーモンの中からどうやってキングサーモンを見つけるのかは長い間謎だったと語っています。
シャチはより大きなキングサーモンを好みますが2、3歳のキングサーモンも食べます。これくらいの歳のものはレッドサーモンと同じ大きさとのこと。つまり彼らは選んでキングサーモンを食べているのです。
University of Washington School of Aquatic and Fisheries Science(ワシントン大学水産学部) の海洋生態学者 John Horne 氏は秘密は浮き袋にあると言います。研究チームは野生のシャチのエコロケーションクリックのコピーを使い3種類のサーモンに音波が当たってはね返る反響を測定する実験を行いました。その結果それぞれのサーモンは浮き袋の大きさと形に基づく固有の反響パターンを持っていることが分かったのです。
魚が発する音のエネルギーの少なくとも90パーセントに浮き袋が関連していると Horne 氏は語っています。また研究チームは同様のテストを飼育下にあるシャチでも行う予定であるとのこと。
科学者の間ではシャチがクリック音を使ってターゲットとなる魚を探し出すことは分かっていますが、シャチがその情報をどう処理していくのかについてはほとんど分かっていないと彼はいいます。「データをどう処理するのか分かるような協力的なシャチが見つかるといいのですが。」
◆◇◆
この海域のシャチはサーモンがお好みのようですが、同じ北太平洋でも魚よりも海洋哺乳類を好むシャチもいるそうです。このように常食が限定的になるのも文化があるからではないかと John Ford 氏は言います。シャチは生まれたときはまっさらな状態で母親や親類からエサのとり方など教わりながら大きくなるとのこと。
シャチとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。福井県の越前水族館で白一色のズワイガニの展示が始まったそうです。このカニは14日京都府よりの若狭湾沖で操業した底引き網に普通のズワイガニに混ざって入っていたとのこと。重さ約1キロ、年齢は10歳ぐらい。水族館の方は白いカニは目立つので早い時期に天敵に食べられてしまうが、これだけの大きさに成長するとは、と驚いていたそうです。
ぼくの還る川 こぎおろしエッセイ
世界の保存食 考えよう!「もったいない」・食料・環境 3
Posted by うおみ at 15:20│Comments(0)
│お魚ニュース
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