2008年12月25日
冷たい水に住む微生物の話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はふしぎな塊の話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
Dec. 24, 2008 Science Daily
イタリアは Frasassi cave(フラサッシ洞窟) 内部の水面下約500メートルの場所からロープ状の微生物の塊が発見されたそうです。
「硫黄の洞窟は微生物学にとってパラダイスです。」と地球科学の准教授
Jennifer L. Macalady 女史は語ります。様々な種類の微生物が洞窟に住み硫黄を利用しています。Macalady 女史たち研究チームは洞窟のどの場所にどんな微生物が生息しているのかを調査しているのです。
フラサッシ洞窟はニューメキシコの Carlsbad Caverns(カールズバッド洞窟群) などと同様石灰岩の洞窟です。これらの洞窟では硫黄は石油やガスから発生しますが、イタリアでは硫黄の源は厚い石膏の層となっているそうです。
調査の過程でチームは湖の中の酸素が少ない部分に生息しているバイオフィルム(生物膜)を発見しました。これは以前には知られていなかったものです。
彼らは奇妙なロープ状の塊のサンプルを分析したところ、よく知られているメタン生成菌やメタン酸化菌の DNA 配列は見つかりませんでした。
発見されたのはおよそ半分がバクテリアでその他は archaea(古細菌) と呼ばれるグループでした。バクテリアの半分は sulfate reducers(硫酸還元菌) で、これらは硫酸塩を硫化物に変化させエネルギーを得ています。古細菌のうち半分以上は、海底の堆積物の中に発見され marine
benthic group D と呼ばれる種類です。これらは常に酸素のない場所で発見されておりどのようにエネルギーを得ているのかは未だに分かっていません。
分析に使われたバイオフィルムの大きさは長さ約5センチ、直径約5ミリです。ロープの顕微鏡写真では何らかの単細胞の有機体がお互いに絡まりあい巻きひげのような物を出しているように見えるとのこと。中の微生物は何らかの粘着性の物質を分泌しそれでくっついているようだと Macalady 女史は語っています。
またこの調査で明らかになったのはこのロープ状の塊が生息しているのは非常にエネルギーが限られた環境であるということです。このような場所では成長が遅くなります。ロープの長さは1メートルから2メートルになりますが、放射性炭素による年代測定によると1000年から2000年たっていることが分かったそうです。
研究チームでは夏にさらに微生物ロープのサンプルを手に入れ成長の鍵を探っていく予定とのこと。
◆◇◆
フラサッシ洞窟はローマ北部のアンコーナ県にあり、1971年洞窟学グループによって発見されたそうです。発見されてすぐに一般公開され、有名な演出家によるライティングも導入されてマルケ州を代表する観光名所になっているそうです。
微生物とは関係ありませんがおもしろそうなニュースを見つけました。魚市場や海の家をコンセプトにした海鮮居酒屋が12月12日名古屋駅西にオープンし人気を博しているそうです。「遠州三河屋名古屋駅西」は壁にかかった大漁旗と手書きのメニューでレトロな雰囲気をかもし出し、「レジャー感たっぷり」な内装でまとめたとのこと。魚の鮮度や安さにこだわり、知多郡の豊浜漁港から仕入れた鮮魚料理を提供しているそうです。


洞窟科学入門 写真と図解



洞窟学4ヶ国語(英日韓中)用語集

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Dec. 24, 2008 Science Daily
イタリアは Frasassi cave(フラサッシ洞窟) 内部の水面下約500メートルの場所からロープ状の微生物の塊が発見されたそうです。
「硫黄の洞窟は微生物学にとってパラダイスです。」と地球科学の准教授
Jennifer L. Macalady 女史は語ります。様々な種類の微生物が洞窟に住み硫黄を利用しています。Macalady 女史たち研究チームは洞窟のどの場所にどんな微生物が生息しているのかを調査しているのです。
フラサッシ洞窟はニューメキシコの Carlsbad Caverns(カールズバッド洞窟群) などと同様石灰岩の洞窟です。これらの洞窟では硫黄は石油やガスから発生しますが、イタリアでは硫黄の源は厚い石膏の層となっているそうです。
調査の過程でチームは湖の中の酸素が少ない部分に生息しているバイオフィルム(生物膜)を発見しました。これは以前には知られていなかったものです。
彼らは奇妙なロープ状の塊のサンプルを分析したところ、よく知られているメタン生成菌やメタン酸化菌の DNA 配列は見つかりませんでした。
発見されたのはおよそ半分がバクテリアでその他は archaea(古細菌) と呼ばれるグループでした。バクテリアの半分は sulfate reducers(硫酸還元菌) で、これらは硫酸塩を硫化物に変化させエネルギーを得ています。古細菌のうち半分以上は、海底の堆積物の中に発見され marine
benthic group D と呼ばれる種類です。これらは常に酸素のない場所で発見されておりどのようにエネルギーを得ているのかは未だに分かっていません。
分析に使われたバイオフィルムの大きさは長さ約5センチ、直径約5ミリです。ロープの顕微鏡写真では何らかの単細胞の有機体がお互いに絡まりあい巻きひげのような物を出しているように見えるとのこと。中の微生物は何らかの粘着性の物質を分泌しそれでくっついているようだと Macalady 女史は語っています。
またこの調査で明らかになったのはこのロープ状の塊が生息しているのは非常にエネルギーが限られた環境であるということです。このような場所では成長が遅くなります。ロープの長さは1メートルから2メートルになりますが、放射性炭素による年代測定によると1000年から2000年たっていることが分かったそうです。
研究チームでは夏にさらに微生物ロープのサンプルを手に入れ成長の鍵を探っていく予定とのこと。
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フラサッシ洞窟はローマ北部のアンコーナ県にあり、1971年洞窟学グループによって発見されたそうです。発見されてすぐに一般公開され、有名な演出家によるライティングも導入されてマルケ州を代表する観光名所になっているそうです。
微生物とは関係ありませんがおもしろそうなニュースを見つけました。魚市場や海の家をコンセプトにした海鮮居酒屋が12月12日名古屋駅西にオープンし人気を博しているそうです。「遠州三河屋名古屋駅西」は壁にかかった大漁旗と手書きのメニューでレトロな雰囲気をかもし出し、「レジャー感たっぷり」な内装でまとめたとのこと。魚の鮮度や安さにこだわり、知多郡の豊浜漁港から仕入れた鮮魚料理を提供しているそうです。
洞窟科学入門 写真と図解
洞窟学4ヶ国語(英日韓中)用語集
Posted by うおみ at 15:51│Comments(0)
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