2008年12月24日
サメは戦略家だった!・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はあの巨大サメの話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
December 23 2008 IOL.co.za
海の肉食魚のトップの位置にいる great white sharks(ホオジロザメ) は戦略を考え、効率よく狩りができるようなプランを立てて行動することが分かったそうです。さらに彼らの好物の一種 Cape fur seal(ミナミアフリカオットセイ) はサメのエサとならないための戦略を考え出すことも分かりました。
研究チームの一人 University of Cape Town(ケープタウン大学) の Alison Kock 女史は、サメとオットセイの間には食うか食われるかの勝負があり、それぞれが殺して食べるための戦略とそうされないための戦略を最大限までめぐらせているのだと語ります。
調査の結果明らかになったのは、ホオジロザメがオットセイを捕まえるのに一番いい条件は、明かりが少ない時間帯で15メートルの深さから忍び寄る方法であるということです。実際彼らは ambush(待ち伏せ) テクニックを使って狩りをするといいます。
15メートルの深さにいるサメにとって海面近くのオットセイのシルエットを見るには十分な明るさでも、オットセイからは水に潜むサメの姿はよく見えないと Kock 女史は語ります。
しかしオットセイ側も高度に社会性を持つ賢い動物であり、食べられないような戦略を練ります。彼らはエサをとるために島を出発する時は多数からなるグループを作り60キロも沖へ移動します。沖ではたいてい1頭ずつで行動します。出発するときは海面をかすめて飛ぶように泳ぎますが、戻ってくるときは深く潜りつつ様々な方向から島に近づいてくるのです。
サメの餌食となるオットセイの80パーセントがまだ年若いオットセイです。戦略を練りきれなかったり、肺の容量が大人より小さく海面で時間を使ってしまうからです。若いオットセイの行動はかなりリスクの高いものであり、ホオジロザメの方でもそのことは作戦に織り込み済みであると Kock 女史は語っています。
◆◇◆
ホオジロザメがオットセイの攻撃に成功するのは日の出から2時間以内なのだそうです。その頃は日没頃よりもたくさんのサメが水中に潜んでいるのだとか。今回の調査でホオジロザメは人間をエサとしては見ていないということが再確認されたそうですが、ちょっとほっとします。
サメとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。長野県佐久市の中部横断道臼田トンネルでゾウの臼歯や切歯片の化石が多数出土したそうです。先月27日から今月14日にかけてトンネルの下半分を掘削した時と搬出した土砂の中から見つかったのだとか。野尻湖ナウマンゾウ博物館学芸員の話によると100万年以上前の古型マンモスの可能性が高いとのこと。今まで県内で古型マンモスが見つかった例はなく、地層の分析を徹底して年代を確定したいと話しているそうです。


海獣たちの地球 アザラシ、アシカ、オットセイなどの暮らし



動物保護運動の虚像 その源流と真の狙い

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December 23 2008 IOL.co.za
海の肉食魚のトップの位置にいる great white sharks(ホオジロザメ) は戦略を考え、効率よく狩りができるようなプランを立てて行動することが分かったそうです。さらに彼らの好物の一種 Cape fur seal(ミナミアフリカオットセイ) はサメのエサとならないための戦略を考え出すことも分かりました。
研究チームの一人 University of Cape Town(ケープタウン大学) の Alison Kock 女史は、サメとオットセイの間には食うか食われるかの勝負があり、それぞれが殺して食べるための戦略とそうされないための戦略を最大限までめぐらせているのだと語ります。
調査の結果明らかになったのは、ホオジロザメがオットセイを捕まえるのに一番いい条件は、明かりが少ない時間帯で15メートルの深さから忍び寄る方法であるということです。実際彼らは ambush(待ち伏せ) テクニックを使って狩りをするといいます。
15メートルの深さにいるサメにとって海面近くのオットセイのシルエットを見るには十分な明るさでも、オットセイからは水に潜むサメの姿はよく見えないと Kock 女史は語ります。
しかしオットセイ側も高度に社会性を持つ賢い動物であり、食べられないような戦略を練ります。彼らはエサをとるために島を出発する時は多数からなるグループを作り60キロも沖へ移動します。沖ではたいてい1頭ずつで行動します。出発するときは海面をかすめて飛ぶように泳ぎますが、戻ってくるときは深く潜りつつ様々な方向から島に近づいてくるのです。
サメの餌食となるオットセイの80パーセントがまだ年若いオットセイです。戦略を練りきれなかったり、肺の容量が大人より小さく海面で時間を使ってしまうからです。若いオットセイの行動はかなりリスクの高いものであり、ホオジロザメの方でもそのことは作戦に織り込み済みであると Kock 女史は語っています。
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ホオジロザメがオットセイの攻撃に成功するのは日の出から2時間以内なのだそうです。その頃は日没頃よりもたくさんのサメが水中に潜んでいるのだとか。今回の調査でホオジロザメは人間をエサとしては見ていないということが再確認されたそうですが、ちょっとほっとします。
サメとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。長野県佐久市の中部横断道臼田トンネルでゾウの臼歯や切歯片の化石が多数出土したそうです。先月27日から今月14日にかけてトンネルの下半分を掘削した時と搬出した土砂の中から見つかったのだとか。野尻湖ナウマンゾウ博物館学芸員の話によると100万年以上前の古型マンモスの可能性が高いとのこと。今まで県内で古型マンモスが見つかった例はなく、地層の分析を徹底して年代を確定したいと話しているそうです。
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Posted by うおみ at 17:45│Comments(0)
│お魚ニュース
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