2009年08月31日
新接着剤候補とは・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は強力な貝の話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
Aug. 27, 2009 Science Daily
green mussel(ミドリイガイ) は悪名高き外来種の二枚貝ですが、この度科学者はその足に強力な粘着成分を持つことを発見し科学雑誌に発表したそうです。
UC Santa Barbara's Marine Science Institute(カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所) の J. Herbert Waite 教授によると、他の種類のマッセル貝から様々な接着剤やコーティング剤の材料となる合成ポリマーが作り出されています。その接着成分は "Dopa" と呼ばれるアミノ酸を含むタンパク質に由来するものです。
ミドリイガイの接着成分の科学的性質はこれまで研究されてきたイガイのものよりもはるかに複雑で、Waite 教授と研究チームはその解明に6年間を費やしたとのこと。
ミドリイガイの強固な粘着性は歯や骨など濡れた表面での接着を可能にすることができ、また海を航行中の船が船体に入ったひびを修復するなど湿った環境で使用しなければいけない場合に威力を発揮することができるそうです。
研究に際しては意外な苦労があったようです。教授はこの貝を手に入れるために U.S. Geological Survey(米地質調査所) や Florida Sea
Grant に依頼してフロリダの Tampa Bay(タンパ・ベイ) から冷凍にしたミドリイガイを送付してもらったそうです。これがカリフォルニア州内にこの貝を持ち込むことができる唯一の方法だったわけです。
Waite 教授はこの貝について、その恐ろしさは他の種類のマッセル貝よりも汚れた水質で生きていけることだと話します。沿岸の発電所は暖かい海水を海に排出しておりミドリイガイにとっては理想的な環境となります。「ひとたび彼らがそこに足場を得た場合ずっと居座ることになるでしょう。」と教授は話しています。
◆◇◆
ミドリイガイは東南アジア原産ですがメキシコ湾周辺の国々の沿岸にあれよという間に進出し、1999年頃からフロリダのタンパベイで確認されだしたそうです。
1980年代以降日本でも知られるようになり食材として利用される場合もあるとのこと。
イガイとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。和歌山県みなべ町の梅加工業者が飼料用添加物「梅BX70」を使った養殖アユのブランド化に乗り出したそうです。梅BX70はこれまで廃棄物として処理されていた梅酢を原料としており、殺菌や抗酸化などに有効な成分が含まれてるとのこと。これまでにもこの添加物を配合した飼料を与えた「紀州うめどり・うめたまご」や「紀州マダイ」のブランドが確立されているそうです。同製品を開発した紀州ほそ川の細川社長によると、梅BX70を与えるとそれぞれの肉質のよさや食感、香りがよくなる点が共通している、とし「紀州うめあゆ」のブランド化を実現させたいと話しているそうです。


タパス



海辺で拾える貝ハンドブック

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Aug. 27, 2009 Science Daily
green mussel(ミドリイガイ) は悪名高き外来種の二枚貝ですが、この度科学者はその足に強力な粘着成分を持つことを発見し科学雑誌に発表したそうです。
UC Santa Barbara's Marine Science Institute(カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所) の J. Herbert Waite 教授によると、他の種類のマッセル貝から様々な接着剤やコーティング剤の材料となる合成ポリマーが作り出されています。その接着成分は "Dopa" と呼ばれるアミノ酸を含むタンパク質に由来するものです。
ミドリイガイの接着成分の科学的性質はこれまで研究されてきたイガイのものよりもはるかに複雑で、Waite 教授と研究チームはその解明に6年間を費やしたとのこと。
ミドリイガイの強固な粘着性は歯や骨など濡れた表面での接着を可能にすることができ、また海を航行中の船が船体に入ったひびを修復するなど湿った環境で使用しなければいけない場合に威力を発揮することができるそうです。
研究に際しては意外な苦労があったようです。教授はこの貝を手に入れるために U.S. Geological Survey(米地質調査所) や Florida Sea
Grant に依頼してフロリダの Tampa Bay(タンパ・ベイ) から冷凍にしたミドリイガイを送付してもらったそうです。これがカリフォルニア州内にこの貝を持ち込むことができる唯一の方法だったわけです。
Waite 教授はこの貝について、その恐ろしさは他の種類のマッセル貝よりも汚れた水質で生きていけることだと話します。沿岸の発電所は暖かい海水を海に排出しておりミドリイガイにとっては理想的な環境となります。「ひとたび彼らがそこに足場を得た場合ずっと居座ることになるでしょう。」と教授は話しています。
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ミドリイガイは東南アジア原産ですがメキシコ湾周辺の国々の沿岸にあれよという間に進出し、1999年頃からフロリダのタンパベイで確認されだしたそうです。
1980年代以降日本でも知られるようになり食材として利用される場合もあるとのこと。
イガイとは関係ありませんがこんなニュースを見つけました。和歌山県みなべ町の梅加工業者が飼料用添加物「梅BX70」を使った養殖アユのブランド化に乗り出したそうです。梅BX70はこれまで廃棄物として処理されていた梅酢を原料としており、殺菌や抗酸化などに有効な成分が含まれてるとのこと。これまでにもこの添加物を配合した飼料を与えた「紀州うめどり・うめたまご」や「紀州マダイ」のブランドが確立されているそうです。同製品を開発した紀州ほそ川の細川社長によると、梅BX70を与えるとそれぞれの肉質のよさや食感、香りがよくなる点が共通している、とし「紀州うめあゆ」のブランド化を実現させたいと話しているそうです。
タパス
海辺で拾える貝ハンドブック
Posted by うおみ at 14:35│Comments(0)
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