2008年09月25日
筋肉を使って鳴く魚の話
こんなニュース見つけちゃいました。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
Sep. 24, 2008 Sciencedaily
深海に住む fawn cusk-eels(ツノアシロ) は何種類かの筋肉を使って音を出すことが分かったそうです。
Virginia Commonwealth University(バージニア・コモンウェルス大学) の生命科学生物学者 Michael L. Fine 教授を初めとする国際研究チームは大西洋で発見されたアシロの sonic muscles(発音筋)を調査してきました。
「これらの魚は深海に住んでいるために観察するのが難しく音声コミュニケーションについてはほとんど知られていません。アシロ属の魚を解剖し分析したところ彼らは一番のサウンド・プロデューサーである可能性がでてきました。この魚はちょっと変わった相対する対になった発音筋をもっているんです。そしてこれは通常オスのもののほうが大きいのです。」と Fine 教授は語ります。
多くの魚は浮き袋で音を出すことが知られています。Fine 教授によるとアシロは2つの対の筋肉を羽を動かすようにして使いその動きが浮き袋を広げます。またそれに対する筋肉のペアが浮き袋をもとの場所に戻す動きをすることで音がでると説明します。
以前メイティングシーズンをはずれて調査をしたところ研究チームはアシロのメスの小さな intermediate muscle(中間筋) がオスのものよりも大きいことを発見しました。このことは常にオスがメスよりも音を出していただけに驚きも大きかったと Fine 教授はいいます。
夏のメイティングシーズンに捕獲した魚の中間筋の重さは実に4倍に増え、メスのものよりもオスの筋肉の方がより重くなっていることが分かったそうです。教授は、この研究はオスがメイティングコールをするときに音を出す上で中間筋が重要な役割を果たし、またオスの性ホルモンによって筋肉が大きくなる可能性があることを示している、と語っています。
◆◇◆
深海というと真っ暗ですごく静謐なイメージですが恋の季節はどうもうるさくなるようですね。一体どんな声が響き渡るんでしょうか。
深海魚とは関係ないですがすごいニュースを見つけました。琵琶湖の定置網に外来種のアリゲーターガーが掛かっているのが見つかったそうです。全長89センチ、体重4.6キロで捕獲されたのは今回で3回目とのこと。県内で越冬できる可能性もあるとして繁殖の有無が警戒されているそうです。
この魚は肉食で固有種を食べてしまう危険性もあり県条例で放流を禁止されているとのこと。


魚類環境生態学入門 渓流から深海まで、魚と棲みかのインターアクション



サイエンスアイのにっぽん名物研究室 生命の謎に迫る凄い研究者たち

ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
Sep. 24, 2008 Sciencedaily
深海に住む fawn cusk-eels(ツノアシロ) は何種類かの筋肉を使って音を出すことが分かったそうです。
Virginia Commonwealth University(バージニア・コモンウェルス大学) の生命科学生物学者 Michael L. Fine 教授を初めとする国際研究チームは大西洋で発見されたアシロの sonic muscles(発音筋)を調査してきました。
「これらの魚は深海に住んでいるために観察するのが難しく音声コミュニケーションについてはほとんど知られていません。アシロ属の魚を解剖し分析したところ彼らは一番のサウンド・プロデューサーである可能性がでてきました。この魚はちょっと変わった相対する対になった発音筋をもっているんです。そしてこれは通常オスのもののほうが大きいのです。」と Fine 教授は語ります。
多くの魚は浮き袋で音を出すことが知られています。Fine 教授によるとアシロは2つの対の筋肉を羽を動かすようにして使いその動きが浮き袋を広げます。またそれに対する筋肉のペアが浮き袋をもとの場所に戻す動きをすることで音がでると説明します。
以前メイティングシーズンをはずれて調査をしたところ研究チームはアシロのメスの小さな intermediate muscle(中間筋) がオスのものよりも大きいことを発見しました。このことは常にオスがメスよりも音を出していただけに驚きも大きかったと Fine 教授はいいます。
夏のメイティングシーズンに捕獲した魚の中間筋の重さは実に4倍に増え、メスのものよりもオスの筋肉の方がより重くなっていることが分かったそうです。教授は、この研究はオスがメイティングコールをするときに音を出す上で中間筋が重要な役割を果たし、またオスの性ホルモンによって筋肉が大きくなる可能性があることを示している、と語っています。
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深海というと真っ暗ですごく静謐なイメージですが恋の季節はどうもうるさくなるようですね。一体どんな声が響き渡るんでしょうか。
深海魚とは関係ないですがすごいニュースを見つけました。琵琶湖の定置網に外来種のアリゲーターガーが掛かっているのが見つかったそうです。全長89センチ、体重4.6キロで捕獲されたのは今回で3回目とのこと。県内で越冬できる可能性もあるとして繁殖の有無が警戒されているそうです。
この魚は肉食で固有種を食べてしまう危険性もあり県条例で放流を禁止されているとのこと。
魚類環境生態学入門 渓流から深海まで、魚と棲みかのインターアクション
サイエンスアイのにっぽん名物研究室 生命の謎に迫る凄い研究者たち
Posted by うおみ at 16:53│Comments(0)
│お魚ニュース
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