2008年09月27日
ビーバーとサーモンどちらが勝つのか?・・・という話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日は立派な巣を作るある動物をめぐる話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
25/09/2008 Telegraph.co.uk
スコットランドでは400年も迫害され続けていた European beaver(ヨーロッパビーバー) を復活させるため試験的に数十頭を導入する試みが来年の春にも行われる予定になっているそうですが、この計画に反対する声が大きくなっている模様です。
川の所有者は魚資源に与える影響の調査もせずにこの動物を野性に戻すことは「無謀で無責任」な行為だと主張します。ビーバーの存在はサーモンとシー・トラウトに大きなダメージを与えるのではないかと考えているのです。
Scottish Executive(スコットランド自治政府) は今年の初めにビーバーの試験導入にゴーサインを出しました。計画ではこの秋にノルウェーでビーバーを捕獲し6ヶ月間隔離した後、来年の春に3~4家族を野生に放すことになっています。放す場所は Argyll(アーガイル) の Knapdale(クナップデール) 地域が候補に上がっているとのこと。
スコットランドのビーバーは16世紀に狩りの対象となり絶滅してしまいますが、ヨーロッパでは1920年代以降に20カ国以上で復活させることに成功しているのです。
Association of Salmon Fishery Boards の会長 Hugh Camp-
bell Adamson 氏は環境大臣あてに水産業界の懸念を手紙にまとめたといいます。彼はビーバーのダム作りがサーモンの回遊にネガティブな影響を与えるという研究報告を引用します。
そしてこの計画に対する許可は、ビーバーがサーモンとシー・トラウトに与える影響を客観的に評価した調査をせずに出されていると主張します。「ビーバーのロビイスト達はこの動物が回遊魚に与える影響はほとんどないという意見ですが、彼ら、特に Scottish Wildlife Trust(スコットランド野生生物トラスト) の主張はビーバーと魚の相互関係に関する科学的文献による実証がされていないのが実情です。」
これに対して環境団体の Scottish Natural Heritage(スコットランドの自然遺産) はヨーロッパビーバーは北米のビーバーのように規模の大きいダムは作らないと主張します。ビーバー復権派の科学者達は、この動物は自然の中の水の技術者であり川の生物の生息地の環境を高めることが可能だとしています。
ビーバーがスコットランドの田舎に戻ってくることで野生動物を目玉にした観光に弾みがつくことにもなるという期待もあるそうです。この試みは5年間続くとのこと。
◆◇◆
ビーバーの毛皮はとても柔らかく「トップ・ハット」と呼ばれる帽子の材料にされたため絶滅寸前まで乱獲が進んだそうです。(ウィキペディア「ビーバー」より)
それにしてもビーバーというととても懐かしい気がするのは管理人だけでしょうか。(昔のアニメの影響?)
サーモンとは関係ありませんがいよいよこの魚のお出まし、というニュースを見つけました。山口県下関市の市場でフグの初せりがあったそうです。天然のトラフグは計500キロあり、最高値は1キロ1万6千円だったそうです。例年より海水温が高く漁獲量はやや少なめ、年末から来年1月にかけてがピークとのこと。
いいですね。美味しいとこ食べたいです。


こんにちは、ビーバー



毛皮と人間の歴史

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25/09/2008 Telegraph.co.uk
スコットランドでは400年も迫害され続けていた European beaver(ヨーロッパビーバー) を復活させるため試験的に数十頭を導入する試みが来年の春にも行われる予定になっているそうですが、この計画に反対する声が大きくなっている模様です。
川の所有者は魚資源に与える影響の調査もせずにこの動物を野性に戻すことは「無謀で無責任」な行為だと主張します。ビーバーの存在はサーモンとシー・トラウトに大きなダメージを与えるのではないかと考えているのです。
Scottish Executive(スコットランド自治政府) は今年の初めにビーバーの試験導入にゴーサインを出しました。計画ではこの秋にノルウェーでビーバーを捕獲し6ヶ月間隔離した後、来年の春に3~4家族を野生に放すことになっています。放す場所は Argyll(アーガイル) の Knapdale(クナップデール) 地域が候補に上がっているとのこと。
スコットランドのビーバーは16世紀に狩りの対象となり絶滅してしまいますが、ヨーロッパでは1920年代以降に20カ国以上で復活させることに成功しているのです。
Association of Salmon Fishery Boards の会長 Hugh Camp-
bell Adamson 氏は環境大臣あてに水産業界の懸念を手紙にまとめたといいます。彼はビーバーのダム作りがサーモンの回遊にネガティブな影響を与えるという研究報告を引用します。
そしてこの計画に対する許可は、ビーバーがサーモンとシー・トラウトに与える影響を客観的に評価した調査をせずに出されていると主張します。「ビーバーのロビイスト達はこの動物が回遊魚に与える影響はほとんどないという意見ですが、彼ら、特に Scottish Wildlife Trust(スコットランド野生生物トラスト) の主張はビーバーと魚の相互関係に関する科学的文献による実証がされていないのが実情です。」
これに対して環境団体の Scottish Natural Heritage(スコットランドの自然遺産) はヨーロッパビーバーは北米のビーバーのように規模の大きいダムは作らないと主張します。ビーバー復権派の科学者達は、この動物は自然の中の水の技術者であり川の生物の生息地の環境を高めることが可能だとしています。
ビーバーがスコットランドの田舎に戻ってくることで野生動物を目玉にした観光に弾みがつくことにもなるという期待もあるそうです。この試みは5年間続くとのこと。
◆◇◆
ビーバーの毛皮はとても柔らかく「トップ・ハット」と呼ばれる帽子の材料にされたため絶滅寸前まで乱獲が進んだそうです。(ウィキペディア「ビーバー」より)
それにしてもビーバーというととても懐かしい気がするのは管理人だけでしょうか。(昔のアニメの影響?)
サーモンとは関係ありませんがいよいよこの魚のお出まし、というニュースを見つけました。山口県下関市の市場でフグの初せりがあったそうです。天然のトラフグは計500キロあり、最高値は1キロ1万6千円だったそうです。例年より海水温が高く漁獲量はやや少なめ、年末から来年1月にかけてがピークとのこと。
いいですね。美味しいとこ食べたいです。
こんにちは、ビーバー
毛皮と人間の歴史
Posted by うおみ at 14:39│Comments(0)
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