2008年11月30日
世界初巨大イカが展示されるという話
こんなニュース見つけちゃいました。お魚ニュースといいつつ本日はあの巨大イカの話です。
ニュースの概要だけ紹介しています。詳しい話はこちら
29 November 2008 stuff.co.nz
ニュージーランドの Te Papa(テパパ博物館) では12月13日より colossal squid(ダイオウホオズキイカ) の展示を始めるそうです。これは世界初の出来事とのこと。
展示されるのは体重495キロ、4.2メートルのメスで、特注の水槽に入れられ眼球の水晶体やクチバシのモデルなど体の一部とともにディスプレイされるそうです。これらのパーツは触れることも可能で時々入れ替えされるようです。
コロッサル・スクイッドは今まで発見された無脊椎動物の中で最も巨大な生物であり、その直径27センチある目は世界記録をもっています。
この巨大イカは2007年南極大陸沖合いの Ross Sea(ロス海) で漁を行っていた San Aspiring 号によって捕獲されました。水揚げされたときにはモンスターか海のT・レックスか、と大騒ぎになりました。その後博物館に寄贈されたのですが、当初船長が予測した10メートルという体長よりははるかに小さいものであることが判明しました。
しかし4月にこのイカを解凍してみるとその大きさ以外に多くの点で興味深いことが分かってきたのです。Auckland University of Technology(オークランド工科大学) の海洋生物学者 Steve O'Shea 博士はメスの体色が暗い色なのは子イカが発光する光を覆い隠すためではないかという仮説をたてています。子イカの目の近くに発光する場所があるのです。
博士は、巨大イカは海のT・レックスというには程遠く成熟するにつれておとなしくなっていくといいます。メスは年を経るごとに体長が短く幅広になっていき、数千個の卵を持つ巨大なゼラチンの塊に変化するのです。おそらく彼女は卵を持って海底にいて死んだ魚を食べ、一方連れ合いは狩りに出かけるというような生活をしていたのではないか、と博士は語っていたとのこと。
◆◇◆
ディスカバリーチャンネルはこの巨大イカの解凍と調査の様子を撮影しており、年内にも北米でそのドキュメンタリー番組が放送される予定だそうです。
巨大イカとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。全国のアカウミガメの産卵数が過去最高を記録したそうです。調査によると産卵回数は全国328箇所の砂浜で計1万847回となり、昨年の約3倍に増えたとのこと。平成9年までは産卵数は激減していたそうで、ここまで回復した要因は各地での保護活動が成功したり、国際的に漁業規制がされたことなどいろいろ考えられるそうです。ひとまずは安心ですが、調査をまとめた「日本ウミガメ協議会」会長は「これから現在の地球環境の悪化が反映されてくるかも」と話しているとのこと。


イカ・タコガイドブック Cephalopods in Japanese waters



ショージ先生の船の博物館めぐり 世界編

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29 November 2008 stuff.co.nz
ニュージーランドの Te Papa(テパパ博物館) では12月13日より colossal squid(ダイオウホオズキイカ) の展示を始めるそうです。これは世界初の出来事とのこと。
展示されるのは体重495キロ、4.2メートルのメスで、特注の水槽に入れられ眼球の水晶体やクチバシのモデルなど体の一部とともにディスプレイされるそうです。これらのパーツは触れることも可能で時々入れ替えされるようです。
コロッサル・スクイッドは今まで発見された無脊椎動物の中で最も巨大な生物であり、その直径27センチある目は世界記録をもっています。
この巨大イカは2007年南極大陸沖合いの Ross Sea(ロス海) で漁を行っていた San Aspiring 号によって捕獲されました。水揚げされたときにはモンスターか海のT・レックスか、と大騒ぎになりました。その後博物館に寄贈されたのですが、当初船長が予測した10メートルという体長よりははるかに小さいものであることが判明しました。
しかし4月にこのイカを解凍してみるとその大きさ以外に多くの点で興味深いことが分かってきたのです。Auckland University of Technology(オークランド工科大学) の海洋生物学者 Steve O'Shea 博士はメスの体色が暗い色なのは子イカが発光する光を覆い隠すためではないかという仮説をたてています。子イカの目の近くに発光する場所があるのです。
博士は、巨大イカは海のT・レックスというには程遠く成熟するにつれておとなしくなっていくといいます。メスは年を経るごとに体長が短く幅広になっていき、数千個の卵を持つ巨大なゼラチンの塊に変化するのです。おそらく彼女は卵を持って海底にいて死んだ魚を食べ、一方連れ合いは狩りに出かけるというような生活をしていたのではないか、と博士は語っていたとのこと。
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ディスカバリーチャンネルはこの巨大イカの解凍と調査の様子を撮影しており、年内にも北米でそのドキュメンタリー番組が放送される予定だそうです。
巨大イカとは関係ありませんが興味深いニュースを見つけました。全国のアカウミガメの産卵数が過去最高を記録したそうです。調査によると産卵回数は全国328箇所の砂浜で計1万847回となり、昨年の約3倍に増えたとのこと。平成9年までは産卵数は激減していたそうで、ここまで回復した要因は各地での保護活動が成功したり、国際的に漁業規制がされたことなどいろいろ考えられるそうです。ひとまずは安心ですが、調査をまとめた「日本ウミガメ協議会」会長は「これから現在の地球環境の悪化が反映されてくるかも」と話しているとのこと。
イカ・タコガイドブック Cephalopods in Japanese waters
ショージ先生の船の博物館めぐり 世界編
Posted by うおみ at 14:30│Comments(0)
│お魚ニュース
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